冬晴れ
登場人物
モモンガ(オリキャラ)
動きが大きい
大バカ
シロ(犬)
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「へっ、へっ」
ヘェックショォン!!!
「うーっ…さびぃー…こたつこたつぅ!」
初っ端からやかましさ全開のアホ(モモンガ)はコタツに入りテレビをつけた。
ピッ
『続いては天気予報です。』
『1月×日は低気圧や前線の影響で西から天気が下り坂となり、広い範囲で雨や雪になりそうです。南風の影響で北側の地域も雨に変わるところもあるため雪の多い地域は雪崩や落雪にご注意ください。』
「うわーベチャ雪かよ…こりゃー雪かきめんどいな。」
モモンガは外を見た。大吹雪で視界が全く見えない。気温も今は-6℃で絶対出ない方が幸せな天気だ。
雨や雪が激しい時はネット回線があまり良くないのでモモンガは最低限触らないように決めた。
「あーーーー暇ーーーー」
家からもコタツからも出たくない。
せめてお菓子とお茶は持って来なければ。
[くぅーん?]
「おやつ食べたいん?」
そう聞くとちぎれんばかりにしっぽを振る。
「へっ、やーらねーよ^^」
[きゅぅ〜ん?]
「あーもう分かったって。じょーだんじょーだん。」
キッチンに向かってダッシュする。シロもついてきた。
前もって作ったあったけぇお茶とお菓子のカゴ、あとシロのジャーキー。
両手に一気に持つと猛ダッシュでコタツに戻った。
「待って、今気づいたけどさぁ
うち、なんでストーブつけてないん????」
絶妙な距離の場所にストーブがある。
コタツから大部分がはみ出ないように体を伸ばしてボタンを押した。
「あ"ーっくそさみぃい!」
着くまでに時間がかかるものなのでそれまでの間、あったけぇお茶とお菓子で辛抱する。
「シロ、おいで」
バタバタバタバタ
シロが隣に来た。モモンガは自分の両手をシロの首に当てた。
「あー…しろあったけぇよー…」
シロはお菓子をもらいに来ただけのようで不服そうにモモンガを見つめた。
「ごめんて、はい。ジャーキー。」
そう言うと第2関節くらいの長さのジャーキー3本をシロにあげた。
「さて、俺も食お!」
ほうじ茶をすする。芯まであったまる。
おやつに手を伸ばす。今日はポッキーにしよう。
食べ終わったシロがこっちに来る。
「だーっ!違う!これはお前のじゃない!!」
手に取ったポッキーを一気に口に入れる。
(*よいこは真似しないでね!!!)
犬とモモンガの取っ組み合い(?)が始まった。
「お前もう食っただろーが!!!」
シロは口の周りをべろんべろん舐めてくる。
「んぎゃあー!!!!!!」
モモンガ敗北。シロにジャーキーを追加で2本あげた。
「ちきしょー!食い意地化け物の犬があぁぁぁぁ!」
定位置に戻る。視界に外が映る。
満点の晴れだ。雲もひとつない。
「シロ。」
[くぅーん?]
「外行くぞ!!!」
リードを持って外に出た。
空気がひんやりする。でも嫌じゃない。
1/5/2025, 1:21:53 PM