登場人物
ナック(あくねこ)
ももか(自創作+主)
この小説アプリ初めてだからわかんない!!!!
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寒い冬の夜。
私は何故か目が覚めた。
明日何かがある訳でもない。今日興奮するようなことがあった訳でもない。ただ、何故か寝付けない。
ベットから起き上がると汗をかいていることに気がついた。
「とりあえず散歩しようかな…。」
風を感じたいので物見台に行った。
私は北海道出身なのもあって冬の寒さには特段強い。
今日は吹雪いていない、月が見える。
ワクワクしながら廊下を出て階段を上がろうとすると
『主様?』
声をかけられた。見回りをしていたナックだった。
「あ、ナック。物見台行こうかなって思って。」
『主様、その格好ですと明日には風邪をひいてしまいますよ。』
「いーの!そうだ、ナックも一緒に来てよ!」
『それは構いませんが…せめて私のマントを羽織ってください。』
「んー…申し訳ないからいいよ。こう見えて、私寒さには得意だから!」
『いいえ!ここは譲れません!主様、後ろ失礼致します。』
バサッ
「あ、やられた。」
『やってやりました。』
「ブッ」
『ククッ』
「『アハハハハッ!!』」
そうして私たちは笑いながら物見台へ向かった。
見えた景色はとても美しかった。
『美しいですね。主様。』
「うん、人工的なあかりもないし雲もない。月がくっきり見えて嬉しい!」
『はい!冬は夏に比べて水蒸気の量が少なくなるためこうしてくっきり見えるそうです。』
「そーなんだ!!ナックと見れて嬉しい!」
『!ええ、私も嬉しいです。主様、お声がけいただきありがとうございます。』
今のナックは真剣だ。その証拠にナック節が抜けている。
私はここである質問をぶっかます。
「ナックは今幸せ?」
『…はい、幸せです。会計の仕事が終わった開放感や庭園の花、砂漠の夜空を見ている時よりも主様の隣でお仕えしている時間の方がよっぽど幸せで満ち足りた気分になります。』
「そっか。…もう1個変な質問するね。」
『はい。』
「ナック、あなたの想像する幸せってなに?」
『幸せ…。私には遠すぎる存在だと思います。でも、想像でいいのなら…。主様が当たり前に思うようなことだと思います。先ほども言ったようにどんな美しい光景が目の前に広がっていても、主様がいなければ輝きません。少なくとも私の目には。』
目の前に大好きな彼がいる、それだけで幸せなのかもしれない。
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見てくれてありがとうございました。
あなたとめぐりあえたことに感謝致します。
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1/4/2025, 5:05:57 PM