kiliu yoa

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1/10/2024, 4:20:57 PM

それは、大人になるという指標。

大人という概念は、わたしにとって極めて曖昧なものだ。

成熟する。

その基準も、人により異なるだろう。

何を持って、大人とするか。

何を持って、成熟するのか。

わたしには、まだ分からない。

むかし読んだ作品には、

『大人とは、嫌いな人間の幸福を祈れるようになることだ。』

と、記されていたような気がする。

それは、当時のまだ幼い私は腑に落ちるものだった。

今のわたしには、そう思えることが如何に難しく凄いことか、

少しだけ垣間見えた。

それは、越えられぬ城壁のように大きい。


大人とは、子どものわたしには理解が及ばぬ、

様々な感覚があるように感じる。

言葉には現しきれぬ、感覚。

その感覚を得られるほどの歳を重ねたいものである。











1/7/2024, 1:30:38 PM

寒い、寒い。

手には、もう感覚がない。

少しでも、早く火を起こそう。

しかし、木が湿って火を起こせない。

塹壕の中では、やはり何でも湿ってしまう。

私の足すらも……。

私も、彼らのように足を切断せねば、ならないのだろうか。

こんなことなら、いっそのこと自殺しようかな。

ハハ…。

戦争って、こんなんだっけ。

おかしいな、昔の戦争はこんなに永くは続かなかった。

おかしいな、昔の戦争はこんなに兵士は死ななかった。

おかしいな、此処まで兵士を人間として扱わなかったっけ……。



あれ?今迄、私は何のために生きてきたんだっけ。














1/4/2024, 2:30:38 PM

頬を白魚のような両手で優しく包まれ、輪郭を指でなぞられる。

「かわいいひと。」

甘い蜜のような声を耳元で囁かれる。

『天上の花』

そんな言葉が頭を過る。

蜜のように甘く、天女のように美しい女性。

それが、彼女で在った。

遊女に惚れ込むとは、愚かな自覚がある。

それでも彼女と過ごす一時は、本当に幸せで在った。

1/3/2024, 1:29:12 PM

美しく、立ちはだかる。

貴方のような人に、私は成りたかった。

貴方のように、底知れぬ強さが欲しかった。

貴方のように、飾らぬ心が欲しかった。

貴方のように、整った容姿が欲しかった。

貴方のように、自分自身に素直に生きたかった。

そう、まるで日の出のように……貴方は眩く、美しい。








1/2/2024, 11:18:58 AM

『悠々自適』

それが、私の今年の抱負です。

去年は、かつてのように出来ぬことを実感した一年でした。

やはり、以前なら容易く出来たことが……今の私には出来なくなりました。

悪戦苦闘の日々が四年間も続いており、五年目に差し掛かりました。

正直、もう悔しいくて、悲しくて、嫌に成りました。

自殺も考えた時期があるほどに……。

しかし、この経験を通して、得たものもとても多いのです。

本当に自分の価値観が大きく変わりました。

それからは、本当に生きることが楽になりました。

「生きることを選んで、本当に良かった。」

と、今なら……胸を張って言うことが出来ます。











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