kiliu yoa

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1/1/2024, 10:41:22 AM

新しい年が訪れる。

今年は、どんな新しい風が吹くのだろう。

嵐のように激しい風だろうか?

それとも、そよ風のように穏やかな風だろうか?

どんな温度の風だろう。

吹雪のように冷たい風だろうか?

それとも、春一番のような暖かく涼しい風だろうか?

それが楽しみで、愉しみで、仕方ない。

どちらにしろ、帆船のように風に乗り、その風の分だけ進めるだけ。

そして、私の座右の銘『悠々自適』に従い、今年も努めてゆこう。


之からも精進して参ります故、今年も宜しくお願い申し上げます。











12/31/2023, 3:12:56 PM

又、一つ歳を重ねました。

もう、そろそろ死期が近付いてきているのを感じます。

原来、私は体調を崩しやすい身ですから、同志より寿命が短いのでしょう。

やはり、死とは恐ろしいものです。

若き日は『死にたい』とよく思っておりました。

いざ、死期が近付いていると感じますと、

其れはそれは……本当に恐ろしいものです。

やはり、体感してみないと分からないものですね。

その立ち場ゆえ、死ぬことを許されなかった生涯でした。

しかし、今思うと其れが良かった。

そのお蔭で、私の人生は満足のゆくものと成りました。

もうすぐ、年が明けます。

いくら、私は死期が近付いて来ようとも

……生きることを諦める訳には参りません。

又、年が明ける瞬間を見守ることが出来るよう、之からも精進して参ります。


















12/29/2023, 11:41:17 AM

 甘い、みかん。

 すっぱい、みかん。

 私は、すっぱいみかんの方が好きだ。

 そのことを上司に言うと、疲れてるだけじゃない?

 僕は、甘いみかんが好きだな。

 と、辛辣な意見を頂いた。

 うん。あながち間違いでは無い。むしろ、心当たりがある。

 本当にそういうことなのだろうか?

 疲れていると、酸味は感じにくいらしい……。

 えっ、嘘だろう。

 もしかして、すっぱいものが好きだったのは……。

 やめよう。

 私は、単純にすっぱいものが好きなのだ。

 それに、すっぱいものが好きな人にも失礼だし……。

 うん、上司は甘党で酸味があるものを好まないからに違いない。

 うん、きっとそうだ。そうに違いない。

 ちなみに、『甘いみかん』と『すっぱいみかん』どっちが好き?

 

 



 

 
 

 

 

 

 

12/27/2023, 9:58:39 AM

変化とは、水のようである。

ある時は、波のように。

ある時は、雨のように。

時には全てを奪い、時には全てを恵む。

どんな薬も度が過ぎれば、毒となる。

流れに呑まれれば滅び、流れに乗れば栄えを生む。

それは、大いなる自然の理の縮図のように感じた。

12/25/2023, 12:41:14 PM

今日は、母上が帰ってくる。

母上は、仕事の関係で家になかなか帰れない。

だから、今日は嬉しい。

家族で一番に母上に迎えたくて、玄関の前に立つ。

「若様、冷えますから…こちらを着て下さい。」

執事がコートを渡してくれた。

「ありがとう。」

私はコートを羽織る。



ガチャ

玄関ドアの鍵が開く音がして、玄関ドアが開く。

「母上、おかえりなさい。」

「ただいま、わたしの世界一の宝物!」

ギュッと、抱きしめられる。

頭にキスをされ、もう一度強く抱きしめられる。

其れが嬉しくて、嬉しくて、堪らなかった。

この時を過ぎれば、もう母上を独り占め出来なくなる。

だから、この時を噛み締めた。

可愛い弟たちと可愛い妹たちに母上を譲れるように。

「母上、大好きだよ。」

「わたしも、大好きよ。」

そして、最後にもう一度だけ母上を強く抱きしめた。




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