ことり、

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10/30/2023, 1:13:16 AM

もう一つの物語

このタイトルで浮かんだのは、
「はてしない物語」
ミヒャエル・エンデの小説でのこの言い回し

けれどもこれは別の物語 いつかまた 別の時に話すことにしよう

面白そうなエピソードの後ろにつけて、
話を本筋に戻す

子供に読ませたい本は、
同じ作者の「モモ」や、
ジュール・ヴェルヌの
「海底二万里」の続編ともされる
「神秘の島」

いいよねえ…

10/28/2023, 1:59:12 PM

「おいA!お前、
カセットデッキまだ持ってたよな」
と、Bからのライン。
「持ってるけど…何」
「小さい時に録音した、幽霊の声の入った
テープが出てきたんだよ〜」
「なんだそれ…」

というわけで、俺のうちにBが来た。
例の(霊の?)テープを持って。
せっかくだから部屋まで暗くして、
再生ボタンを押す。
…ニャーン、ニャーン
え、なんかそれっぽいし。
しかし、延々と猫の鳴き声が続く。
「B、何これ」
と横を向いて俺は固まった。

暗がりの中で、Bは静かに泣いていた。
「…これ、おはぎだ。おはぎの声だ」
「お前の飼ってた…?」
「俺、今はもう無い、初めてのラジカセ
買ってもらえて、嬉しくて、
何か録音しようと思って…
そしたら変なノイズ録れて、
消そうと思って、近くにいた
おはぎの声録って…タイトル変えるの忘れて
幽霊の声って、おはぎごめん、ごめんな」

俺は無言で停止ボタンを押して、
部屋の電気をつけた。
Bは泣き止んで、
「A、ありがとう」と言った。
俺は、
「もしかしたらおはぎは、
幽霊の声のタイトルの方が、
お前が食いつくから、
ずっと待ってたのかもしれないな」
と言った。
Bがまた泣き出しそうになったので、
慌ててティッシュの箱を探した。

10/27/2023, 2:12:27 PM

「あらまあ今日は寒いから、
お紅茶淹れようねえ」
そう言って義母は、
いつも美味しいお茶を
淹れて迎えてくれた。
茶道を習っていたおかげなのか、
紅茶でも煎茶でも、義母の淹れるお茶は
何でも美味しかった。
ちなみにその茶道は、
足が痺れるからと辞めてしまったのも
天然エピソードのひとつだ。
天然で、いつも笑顔で、周りに愛され助けられる義母。

対照的に、実母を思い出す。
友達は数えるほどで、条件付きで人を愛し、
助けなど拒む実母。
この2人が私の人生に
居る意味は何なのだろうか。

そんなことを思ってると紅茶が冷める、
早く頂こう。美味しいうちに。

10/27/2023, 3:37:01 AM

愛言葉

「愛してる」
あなたはいつもそう言って
電話を切った
その言葉は
私がいつも欲しかった言葉
まるでシャワーのように
その言葉を浴びせてくれたね

そのあなたは
今 私の隣にいる
もうその言葉も
目も
耳も
喪ったけれど
私は生きてゆける
あのときの
あなたの言葉が今も
私の耳に響くから
「愛してる」

10/26/2023, 1:06:41 PM

友達

大人になると、友達を作れなくなる。
幼い頃は、隣同士や同じ班、
出席番号が近い、
それだけで友達になれたのに。

就職、結婚、出産、引越しetc etc
人が離れるきっかけはたくさんあって。

仕事に出る、趣味の集まり、ボランティア、
友達を作ろうと思わなれければ作れない。
それも何か哀しくて。

「友達100人できるかな」
呑気に歌っていた頃が懐かしい。

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