Yushiki

Open App
1/31/2023, 1:20:26 AM

寂しいときには温もりを。
悲しいときには喜びを。
辛いときには励ましを。
落ち込むときには勇気を。



【あなたに届けたい】

1/29/2023, 1:51:43 PM

世界でいちばん幸せになって欲しい君を
世界でいちばん幸せにするための権利を
僕にください



【I LOVE...】

1/29/2023, 7:48:25 AM

私には帰りたい場所なんてない。
懐かしい光景も、浸りたい思い出も、何もない。
手に入れることができなかった。
そんな眩しいものは、弱い私には掴み難かった。

向かう先はもうどこでも良かったのだけれど。
雑多な存在が溢れる場所の方が、空虚な自身が紛れるかと思ったのだ。
だから私は。
こうして街へとやって来た。



【街へ】

1/27/2023, 1:14:50 PM

走って、走って、走る。
そうすると、次なる走者が見えてくる。
握っていたバトンを突き出して、前方にいた走者へ託すと「ありがとう」という言葉が聞こえた。

「貴方が僕にくれた優しさを、今度は僕が誰かに託します」

そう言った次なる走者は、勢い良く走り出す。
誇らしさと感謝を胸に、私は遠離って行く背を見送った。



【優しさ】

1/26/2023, 2:22:51 PM

 チカチカしたネオンに照らされた夜の街を、酔いが回った足取りで闊歩する。
 周囲は少々煩わしいほどに騒がしくて、けれど嫌いでないほどに馬鹿馬鹿しい。
 そして流れる街中の空気は、昼間のものよりもどこかぬるくて艶っぽい。

「あーーーーーーーーーーっ!!!!」

 そんなぬるい空気を一掃するような大声で、すれ違う人の迷惑も考えずにひとり叫ぶ。

「やってらんねぇーーーーーーーーっ!!」

 お日様が降り注ぐ明るい時間帯にはちょっと憚れるような、口汚い言葉を吐き出して。

「ふざけんなよ、ばーーーーーーか!」

 自分の醜さをこれでもかと曝け出す。

「くっそーー、ぜってー負けねぇ」

 チッと舌打ち混じりに呟けば、ひそひそとこちらを覗うような視線が突き刺さる。
 冷めた己が降りてきたことを、はっと自覚した。いそいそと背中を丸めて先を急ぐ。

 ああ、やってしまった。そんなどうしようもない後悔を苦く味わいながら、そんなどうしようもない夜の真ん中を歩いて、明日に向かう決意を固めつつ。



【ミッドナイト】

Next