帰燕[Kien]

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7/16/2024, 2:22:20 PM

作品No.107【2024/07/16 テーマ:空を見上げて心に浮かんだこと】


 夜に包まれようとする、夕暮れの空がすき。
 オレンジと青のグラデーションが、とても美しいと思う。
 あの色を見ると、つい写真に収めたくなって、スマートフォンのカメラを向けるのだけれど、どうにもうまくいかない。満足できない。
 実物に勝る色は無いのだと、あの空を見る度に思い知る。

7/15/2024, 2:14:05 PM

作品No.106【2024/07/15 テーマ:終わりにしよう】


 私から言おうと思っていたのに。
 薄々感じてはいた。もうあなたとこれ以上いるべきではないと。
 なのに。
 それは、直接、面と向かって告げられたからこそ、拒むわけにはいかなかった。電話越しや画面越し——モノに頼らない伝え方は、いっそ好感が持てたのは事実だし。
 それでも、私は、私からあなたに告げるべきだったと思う。
「終わりに、しよう」
 それはもしかしたら、出逢ったときからわかっていた、そんな言葉なのかもしれなかった。

7/14/2024, 2:45:49 PM

作品No.105【2024/07/14 テーマ:手を取り合って】


夢を見る

あなたと手を取り合う夢

そんなこと
ありはしないのに

もうあなたは遠いのに

7/13/2024, 2:37:01 PM

作品No.104【2024/07/13 テーマ:優越感、劣等感】


勝ったつもりになってみたり
負けたつもりになってみたり

他人と自分
比べては

貶めたり
安堵したり

何度も何度も繰り返す

7/12/2024, 2:29:30 PM

作品No.103【2024/07/12 テーマ:これまでずっと】


 きみが私に向けてくる、その感情がたまらなく煩わしかった。私のことなどお構いなしのその態度が嫌いだった。
 ましてや、私に直接的に向けられる愛なんて、信用すらできなかった。何か企んでいるんじゃないかと思っていた。
 今なら、わかるよ。
 きみがこれまでずっと、私に向けてきた感情が、紛れもなく本物だったこと。
 今さら気づいても、もう遅いのに。

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