作品No.107【2024/07/16 テーマ:空を見上げて心に浮かんだこと】
夜に包まれようとする、夕暮れの空がすき。
オレンジと青のグラデーションが、とても美しいと思う。
あの色を見ると、つい写真に収めたくなって、スマートフォンのカメラを向けるのだけれど、どうにもうまくいかない。満足できない。
実物に勝る色は無いのだと、あの空を見る度に思い知る。
作品No.106【2024/07/15 テーマ:終わりにしよう】
私から言おうと思っていたのに。
薄々感じてはいた。もうあなたとこれ以上いるべきではないと。
なのに。
それは、直接、面と向かって告げられたからこそ、拒むわけにはいかなかった。電話越しや画面越し——モノに頼らない伝え方は、いっそ好感が持てたのは事実だし。
それでも、私は、私からあなたに告げるべきだったと思う。
「終わりに、しよう」
それはもしかしたら、出逢ったときからわかっていた、そんな言葉なのかもしれなかった。
作品No.105【2024/07/14 テーマ:手を取り合って】
夢を見る
あなたと手を取り合う夢
そんなこと
ありはしないのに
もうあなたは遠いのに
作品No.104【2024/07/13 テーマ:優越感、劣等感】
勝ったつもりになってみたり
負けたつもりになってみたり
他人と自分
比べては
貶めたり
安堵したり
何度も何度も繰り返す
作品No.103【2024/07/12 テーマ:これまでずっと】
きみが私に向けてくる、その感情がたまらなく煩わしかった。私のことなどお構いなしのその態度が嫌いだった。
ましてや、私に直接的に向けられる愛なんて、信用すらできなかった。何か企んでいるんじゃないかと思っていた。
今なら、わかるよ。
きみがこれまでずっと、私に向けてきた感情が、紛れもなく本物だったこと。
今さら気づいても、もう遅いのに。