もう羅針盤なんて壊れたっていい。
だってもう僕は君たちと心躍る方へ
進みたいから。
僕は君たちとずっと一緒で居たい
─────『羅針盤』
高校生になってから将来のこと考えられなくなった。
自分が何になりたくて何がしたいのか
はっきりしなくて怖くなった。
結局進学することにしたけど
それでもまだ不安だ。
僕は明日に向かって歩き続けるけど
でも少しは立ち止まってもいいのかな
─────『明日に向かって歩く、でも』
何回も乗り継ぎをして着いたここは
どこだろう。
誰もいない駅のホームで
ポカーンと立ち尽くしていたら
駅員さんは
少し目を見開いたあと
「自分を見失ってはいけませんよ」と
微笑んで奥の方に消えていった。
そんなに僕はひどい顔をしていたのだろうか?
少し考え込んでから
僕はどこかも分からない
駅の外に1歩踏み出した。
─────『ただひとりの君へ』
久しぶりの休日
早朝から起きていた弊害で
昼過ぎに寝てしまったら
夜は寝れなくなってしまった。
寝れないのに
思考が働かなくてぼーっとしていた。
久しぶりにあった友達が可愛かったとか
あの時と変わってなかったとか
考えていたら
手のひらに違和感がした。
見ると手のひらには宇宙が広がっていた。
頭がモヤモヤふわふわしていたからなのか
分からないが
不思議と驚きはしなかった。
右手に広がる宇宙に
目を奪われていた。
きっと夢と現実の区別が付いていなかったんだ
私は惑星に触れようとした。
強力な磁石のS極とS極のように
私の手と惑星は強く反発した。
なんだ触れないのか。
少し残念な気持ちになりながら
僕は寝転がった。
今日はもう疲れたな
手のひらの宇宙はまだ私の右手に広がっていた
─────『手のひらの宇宙』
あの時の風のいたずらが
君との出会いのきっかけで
あの時の風が良かったなんて思いたくもないけど
ほんとに君で良かったと思う。
風のいたずらは
今も君の隣で続いてる。
「寒いね」なんて言って
手が繋げるから
風のいたずらなんてもう平気なんだけどね
─────『風のいたずら』