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何回も乗り継ぎをして着いたここは

どこだろう。

誰もいない駅のホームで

ポカーンと立ち尽くしていたら

駅員さんは

少し目を見開いたあと

「自分を見失ってはいけませんよ」と

微笑んで奥の方に消えていった。

そんなに僕はひどい顔をしていたのだろうか?

少し考え込んでから

僕はどこかも分からない

駅の外に1歩踏み出した。





─────『ただひとりの君へ』

1/19/2025, 11:14:43 PM