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10/29/2024, 11:24:44 PM

「探し物は見つかったかな?」

「すみません。まだかかりそうです。
確かここにあったような」

ここは本屋。

「ちょっとそこの本でも読んでてください」

僕はそう言って

1冊の本を探しに行った。

ここには300万冊の本があるというのに





─────『もう1つの物語』

10/28/2024, 11:18:00 PM

暗がりの中で怖がる僕を母は守ってくれた。

ここにはご飯がないから2人ともお腹すいていた。

やっとご飯にありつけた時には

母が私に全部くれているから

もう骨の形もわかってしまうようだった。


昼間餌を探しに行ってから母が帰ってこない。


母は死んだ。

僕はまだ暗いのが怖いのに。
側にいてよお母さん





─────『暗がりの中で』

10/27/2024, 11:17:16 PM

数年越しの実家。

数年ぶりの祖母と両親。

俺が数年前家を飛び出して行った家は

思っていたよりも暖かくて気が抜けた。

何も言わずに帰宅したにもかかわらず

僕を見ても祖母と両親は何も聞いてこなかった。

「おかえり」

祖母は
「紅茶好きだったでしょう」

そう言って

紅茶をいれてくれていた。

僕は紅茶よりも珈琲が好きになのに。

久しぶりに飲んだ紅茶は

僕を温かく迎え入れてくれるようで

ほっとした。





─────『紅茶の香り』

10/26/2024, 10:19:42 AM

書いたのに消えてて悲しい

僕の足音とロボットの起動音だけが響く

この学校が好きだ。

「おはよう僕の友達」

「ト...トモダチ」

「そう僕と友達。」

「...ワカラナイ」

「そうだね」

いつも通り一言二言会話して

僕はツルが伸びた席についた。

でも今日だけは違かった。

「セ...センセイ」

「...?」

「センセイハドコ」

「先生?
じゃあ一緒に探してあげる友達だからね。」

ロボットが言う先生が誰か分からないけど

見つかればいいなって思った。





─────『友達』

友達は少ない方だけど

僕は大切な人に囲まれていると思う。

全員に好きを伝えたい。

僕といてくれて

僕と笑ってくれて

ありがとう

それとは別に君に伝える愛言葉。

君に届いてこの気持ち。





─────『愛言葉』

10/24/2024, 11:12:35 PM

前を進む彼に行かないでと声をかけなかったのは

彼が眩しく見えたから。

僕が縋り付く彼は

もう僕を必要としていないようだった。

そっちに行かないで

僕と一緒にいて。

そんな言葉で止まってくれる

駆け寄ってくれる彼は

もう居なくなっていた。

僕はまだ君を求めているのに。

僕から離れていかないで

僕を置いて行かないで。





─────『行かないで』

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