数年越しの実家。数年ぶりの祖母と両親。俺が数年前家を飛び出して行った家は思っていたよりも暖かくて気が抜けた。何も言わずに帰宅したにもかかわらず僕を見ても祖母と両親は何も聞いてこなかった。「おかえり」祖母は「紅茶好きだったでしょう」そう言って紅茶をいれてくれていた。僕は紅茶よりも珈琲が好きになのに。久しぶりに飲んだ紅茶は僕を温かく迎え入れてくれるようでほっとした。─────『紅茶の香り』
10/27/2024, 11:17:16 PM