最近同じ夢を見る。
夢はいつもブランコを漕いでいるところから始まる。
隣には白いワンピースを着た少女。
いつも向きが揃わないから
顔を見ることは無いんだけど
そしていつも俺は声をかけようとする。
でも声が出せないんだ。
自分の夢の中なのに
そのあとは場所が変わるんだ。
ここは前と変わってたりするから
ランダムで変わるのかもしれない。
でも場所が変わっても白いワンピースの少女はいつも
俺の前にいて追い越そうとしても出来ない
この夢からどう脱出できるのだろうか
─────『ブランコ』
この国には英雄が居た。
行く先々で強敵を倒して行くという一人の男。
その男がこの国の英雄だ。
もう100年も前の記録に英雄のことが書かれてあった。
彼はいつも1人で旅に出かけた。
旅路の果てに何があるか知りに行く。
これが彼の言葉だった。
その言葉を残して彼は今も帰ってきていないそうだ。
彼は旅路の果てに何があるか知れたのだろうか。
もう100年も前なのに
まだ英雄の帰りを待っているのは
何か理由があるのだろうか
─────『旅路の果てに』
あなたに届けたい
好きの気持ち
キラキラの衣装を着て
眩しいライトに照らされて
マイクを持つあなたに送りたい
すきの二文字
あなたの笑顔が
私を笑顔にさせてくれる
あなたに届くといいな
応援メッセージ
─────『あなたに届けたい』
I LOVE...
youがなかなか言えない。
なんか恥ずかしいし
愛してるよなんてまだ足りないはずだから
あと少しだけ待ってて欲しい
君に贈るこの言葉
─────『I LOVE...』
いつだったのだろうか。
街を壁で覆ってしまったのは。
僕は壁の内側の人間。
僕の父は偉い人みたいで
僕の周りを監視役の人が囲う。
それが嫌で僕は毎回監視役の人を撒く。
夢中で走ってるうちに
いつの間にか壁の近くまで来ていたみたいだ。
壁の外側の人が聞こえる。
「街へ、街へ行かせてくれ」
少し薄汚れた年は同じくらいの男だった。
不自然なくらい必死だったから
僕は声をかけた。
それが僕の,この国の未来を変えてしまうなんて
この時は誰もまだ知らなかった
─────『街へ』