この国には英雄が居た。行く先々で強敵を倒して行くという一人の男。その男がこの国の英雄だ。もう100年も前の記録に英雄のことが書かれてあった。彼はいつも1人で旅に出かけた。旅路の果てに何があるか知りに行く。これが彼の言葉だった。その言葉を残して彼は今も帰ってきていないそうだ。彼は旅路の果てに何があるか知れたのだろうか。もう100年も前なのにまだ英雄の帰りを待っているのは何か理由があるのだろうか─────『旅路の果てに』
1/31/2024, 11:18:25 PM