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1/26/2023, 8:28:48 PM

今日も理不尽に怒られてクタクタ。
家に帰ってもやることがあるなんてもう体は動かない。

何時間も私はその場に座っていた。
ふと時計を見る。
もう時計は23時を回っていた。
私が帰ってきてから何回長針が12を回ったのか。
私には分からない。

急がないとあと1時間で始まる!!
急いでシャワーを浴びて髪も乾かしてスキンケアも
しっかりして時計を見た。
良かったあと5分で始まるところだった。

お酒を準備して5分を待つ。
今夜は星が綺麗だった。
やっぱり真夜中は静かになる。

「...あっ始まった。」
「こんばんは〜」
「みんなこんなに遅くまで起きてていいの?」
「声好き?えっホントにありがとう!!」
「今日はね少しお酒も飲んでるよ。」

星が輝くミッドナイトに

私は本当の私に変わる

星が輝くことが私の配信の切符

明日の夜は星が輝くだろうか?





─────『ミッドナイト』

1/25/2023, 9:08:45 PM

彼といると落ち着くの
何していても彼はいつもそばに居てくれて
彼が飲み物を取りに行った時
戻ってくると彼は
私のマグカップを持って私の前にそっと置いてくれる

「ありがとう」

「どういたしまして」
お礼を言うと彼は笑って愛おしそうに私を見ていた。
その後は各自で好きな事をやった。
私は,読書やSNSのチェック。
彼は,ゲームや動画鑑賞。

もちろん2人で話したり,遊んだり
お互いが満足するまでずっと一緒にいる空間が
今の私にとって1番安心できる
心地よい場所になっていた。

でも時々この関係に
いつかは終わりが来てしまうことに
不安を覚える。

「ねぇ,いつになっても捨てないでね」

「捨てる?何を」

「私を」

「捨てる?君を?捨てないんだけど。」

「もしかして...不安になっちゃった?」

「少しだけ」

「大丈夫,大丈夫。捨てるなんてしないよ。
俺は君が好きだよ。」

「私も好きだよ」

「ほら,お互い好きなんだよ。だから大丈夫。」

「...うん。」
心配そうな彼の顔を見ていたくなくて
顔を下に向けた。
彼はそっと私の唇にキスを落とした。

「えっ?」
突然のキスに驚いた。

「ストレートに行動に移そうかなって。
今の俺にできる最大の愛情表現だよ。」

そんな言葉を口にする
少し恥ずかしそうに言う彼は
いつも私を不安という鎖から解いてくれる。
いつも私をふわふわで柔らかい大きなタオルを広げて
どんな私も受け止めてくれる。
私に大きくてて温かい安心をくれる。

「離れたくないよ」

「うん。離さないよ。」

「いつもありがとう。」

「ううん。俺もありがとう。」

こんな私だけど飽きないで
嫌いにならないで
捨てないで
俺は彼女を捨てたり
嫌いになるなんてしない。

この先どんなことで不安になるかわかんない
この先どんなことで不安にさせるか分からない

でも彼はいつも私に安心と温かさをくれる
でも俺はいつも君に安心感と温かさをあげてるつもり

「「嫌いになるなんて有り得ない」」

「俺は」
「私は」

「「貴方が呆れるほど君に愛を伝えるよ。」」





─────『安心と不安』

1/24/2023, 8:45:22 PM

とある写真を見つけた。

それは逆光の写真。

色がないのにストーリーがあるような写真だった。

撮影者は写真家らしい。

その人は逆光の写真しか撮ってない。

なぜかは分からないけど

逆光に照らされて

人や建物全てが黒く塗りつぶされているのが

いいなって思った。

その人は質問募集してるらしい。

「なんで逆光の写真しか撮らないんですか?」

疑問に思って送った。

「質問ありがとうございます。
なんで逆光の写真しか撮らないんですか?
色が沢山入ると下手になっちゃうんです。
苦手だから逆光の写真しか撮ってないです。
勉強中です。」

とても丁寧に質問返しをしてくれて
丁寧な人だと思った。

自分はいつの間にか

顔も声も知らないあなたに心を惹かれたみたい。

あなたが撮る写真。

あなたが丁寧に答える質問。が

私には魅力的に見えて

いつか逆光の写真じゃない写真も見れるといいな。

なんて思ってしまう。

逆光すらも綺麗に見せるあなたも

きっと同じくらい美しいんだろう





─────『逆光』

1/23/2023, 7:26:20 PM

「先輩!聞いてください」

元気な彼女の声はよく頭に通る声だ

「はいはい何?」

僕はクラスで目立つ方では無いのに
彼女のせいで少し目立つようになってしまった。

面識のない彼女から告白されたのが始まりだった。

「好きです。」

「...ごめん。誰?」

今思うと最悪な返事だと思う。
でもあの日から彼女は僕を見つけると
必ず話しかけてくるようになった。

「今日見た夢が最高すぎたんです。」

「ヘぇーそうなんだ」

「はい!!先輩が結婚式に呼んでくれて
タキシード着てる姿を見る夢でした!
先輩がかっこよくて
幸せになるこんな夢を見ました!」

「俺のタキシードお前が最初に見るんだと思ってた。」小さな声でつぶやく僕の声を聞いたのか
赤くした顔が僕をずっと見ていた。

「付き合ってくれるんですか?」

「あっ。...まだ付き合わない。」

「え?なんでですか!
...今度は先輩と私で結婚式をあげる夢をみますね!!」


これが夢じゃなくて現実になるまで
先輩と私の未来の夢を見ていようかなぁ





─────『こんな夢を見た』

1/22/2023, 9:15:25 PM

結婚の約束までしてたのにここで終わるなんて嫌だよ

彼はいつも優しかった
彼は最後まで優しかった

私がもっと早く車に気づいていれば
私がまだ渡らなければ
私が早く渡っていれば
こんなことしなくて済んだのに

「危ない!!」
そんな言葉を聞いたのは一瞬で
私を守るように抱きしめる小さな衝撃と
大きなクラクションがなって感じる大きな衝撃
私は思わず目をつぶった。

目をつぶっている間には
コンクリートに強く当たる衝撃があって
目を開くとそこには
私の背中に手を回している彼
そして一瞬にして赤く染った彼がいた。
「な...なん...なんで、、、」

「良かった俺守れたんだね」
そう言って力無く笑う彼

分からなかったここまでして私を守る理由
私はきっと動けなかった。
彼の立場だったとしてもきっと私は守れなかった。

「俺最愛の人を亡くすのは嫌だから守れてよかった。
好きだよ。愛してる。俺かっこいいでしょ。」

そう言って私を抱きしめていた腕の力が抜けた。

「うん。わ...私も好き,愛してる。」
私は大粒の涙で彼を濡らしていた。

口が少し動いた。
「泣きすぎ」


遠くでいや近くで

「早く救急車!!」
慌ててる声

「何があったの?」
この集まりがなんなのが知りたい声

「大丈夫ですか?」
心配する声

「え?事故?」
状況を知りたい声

「ヤバ」
他人事だからと言って声を出す人

「誰か電話してる?」
連携を取ろうとしてる人

「轢かれたの?」
周りの人たちとなにがあったのかを言うひとたち

ぼんやりとだけ聞こえる救急車の音

何があったのか理解の追いつかない私の頭
ただただ涙を流し続ける私
私わかるよ。
この場面で力が抜けるのはさ,死んじゃうじゃん。
「ねぇ,なんで?なんでなの?」

「...」

「ねぇ,答えてよ。なんで助けたの?」

「...」

何を言っても答えない彼

ぼーっと気づけば私は病室にいた。

私も少しは怪我をしていたみたい。
でも骨折程度だって。

彼のことを聞いた。
病院に着いた頃には息を引き取ったって...。
私は彼の両親に電話をした。
かける前から涙は止まらなかった。

彼が亡くなったこと
きっと警察の人が伝えたと思うけど
私の声で伝えたくて

「ごめんなさい。
私のせいで彼が亡くなってしまいました。」

あなたのせいよ。とか
あなたがいなければ。とか
そんな言葉が来ると思っていたのに

「大丈夫?
私もあなたもまだ信じられないでしょ。
帰ってきなさい。待ってるから」

私は両親を高校生で亡くして
彼の両親が私をホントの家族のように接してくれて
優しくて温かくて

彼をなくしてしまった今
私を優しくする理由なんてなくて
今何をするにも涙が流れる私には
過去を変えられる力なんてなくて
タイムマシーンがあったらなんて
おかしなことを考えてしまう。

過去を変えられたら
どれだけ良かったか


今この瞬間を大事に大切にしてください。





─────『タイムマシーン』

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