霧つゆ

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5/28/2024, 12:54:08 PM

 本日、霧つゆの誕生日。

5/25/2024, 10:17:57 AM

 自由な芽を潰してしまう貴方がたよ。なぜ、そんなことができるのか。
 鳥かごに何時間も入れられた我々は空を見上げるだけで、飛ぶことは許さない。
 「自由に」「個性を」そう語ったのは偽りか。
 断れない約束事を増やされ、我々の自由を取り消し、尚且つ月前から言わぬは、社会人としてどうか。
 「徹底して」「今後は」そう語るが、見て見ぬふりをして、何人の命が地へ落ち、何人の足が止まったか。

 私は嫌いだ。貴方がたが嫌いだ。常に頭の回らない指示をぶつけ、常識的では無い行動をし、報告すらまともにできぬ貴方がたが嫌いだ。
 私は嫌いだ。咲く花を摘む貴方がたが嫌いだ。他を見よ。どんなに自由だったか。どんなに私達に輝いて映ったか。
 私は嫌いだ。自分たちに非が無いよう語る貴方がたが嫌いだ。我々生徒を変えたくば、貴方がたが変われよ。他に耳を傾けよ。他に語れば「それはおかしい。」そう口をつけられるぞ。
 私は嫌いだ。口だけ立派な貴方がたが嫌いだ。貴方がたが「この学校を変えたい」そういうが、貴方がたは変わろうとしているのだろうか。申し訳ないが、私達には変わったようには一切思えない。

 貴方がたは、雨のようだ。冷たく降りしきる、雨のよう。貴方がたが語る姿は、気が沈み、頭痛がする。冷たく不快である。
 全員が全員そうとは言わぬ。ただ、私の行きゆく場所では、そうである。


No.20 _降り止まない雨_ ノンフィクション

5/23/2024, 12:07:53 PM

 音楽を聞くのが好き。メロディーもそうだが、歌詞を見たりするのも好き。可愛いものからカッコいいものまで、好きなジャンルは沢山見漁った。
 私が好きなのは、小説のように「起承転結」になっている曲や、誰かへ宛てた曲が好きだった。感情移入しやすく、凄く曲と一体化している気分になれて、本当に好きだった。

 だけど、今は違う。
 「離れないで。」「側にいてね。」という歌詞が大嫌いだ。聞くだけでフラッシュバックをする。あの日のことが、あの子のことが。

 嫌いになってごめん。離れていってごめん。
 それでも、人のトラウマを喜ぶ人とは一緒には居れなかった。
 貴方が、「離れないでね。」「ずっと側にいてね。」と何度も私に捧げてくれた言葉。今では、それが恐怖でしかなくて嫌いだ。
 ずっと、記憶に蔓延って、貴方から逃げ出せない。

 それじゃあ、さようなら。逃げ出せない追憶よ。

No.19 _逃げ出す_  ノンフィクション

5/19/2024, 2:27:09 PM

 鈍く低い音が目の前で鳴った。爆発音に近いようなパンクしたような音。地をガリガリとタイヤが齧り付くように音を立て、ガードレールに車体が当たった。

 やけに心臓の音が近くて、自分の息遣いがよくわかった。本当にカヒュというような、震えているようで、正常なものではなかった。
 足が震えて、立っているのか、ぐらついているのかわからないくらい感覚が鈍っていった。

 「あ…え…?」

 周りの大人が、私の肩を揺すり

 「君!怪我は!?」

 と、言われるまで私はただただ、理解が追いつかない頭と、前にも出れない足を硬直させ、倒れ込む友人を見ていた。

 「」

 ハクハクと口を動かしても声は出なかった。

 私と友人の最後の思い出は一方的であり、私だけに残していった。

No.18 _突然の別れ_

5/17/2024, 1:10:24 PM

 夜になると、シーツの海から抜け出せなくなる。横になってしまえば起き上がれない。ベッドの頭の方の柵が月明かりによって影を作り、檻の柵のようで、監禁されているようだった。
 部屋の電気もつけられず、ただ、世間からシャットダウンしていた。
 頑張ったところで褒めてはもらえない。当たり前だとか、さらに頑張れとか。それが足枷となり、重石の様に重たく頭上に乗っているかのようだった。
 日中は足枷を引き摺り回し、頭上の重石をあたかも、無いふりをしているからそこ、夜は動けない。ご飯を食べなきゃいけない。メイクを落とさなきゃいけない。部屋を片付けなきゃいけない。明日の支度をしなきゃいけない。
 しなきゃいけないことが部屋に充満していて、呼吸すらしにくい。このまま一生眠ってしまいたい。

 「世界が、一生真夜中だったら良かったのに。」

 そう言って、私は静かに泣いた。

No.17 _真夜中_

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