霧つゆ

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 自由な芽を潰してしまう貴方がたよ。なぜ、そんなことができるのか。
 鳥かごに何時間も入れられた我々は空を見上げるだけで、飛ぶことは許さない。
 「自由に」「個性を」そう語ったのは偽りか。
 断れない約束事を増やされ、我々の自由を取り消し、尚且つ月前から言わぬは、社会人としてどうか。
 「徹底して」「今後は」そう語るが、見て見ぬふりをして、何人の命が地へ落ち、何人の足が止まったか。

 私は嫌いだ。貴方がたが嫌いだ。常に頭の回らない指示をぶつけ、常識的では無い行動をし、報告すらまともにできぬ貴方がたが嫌いだ。
 私は嫌いだ。咲く花を摘む貴方がたが嫌いだ。他を見よ。どんなに自由だったか。どんなに私達に輝いて映ったか。
 私は嫌いだ。自分たちに非が無いよう語る貴方がたが嫌いだ。我々生徒を変えたくば、貴方がたが変われよ。他に耳を傾けよ。他に語れば「それはおかしい。」そう口をつけられるぞ。
 私は嫌いだ。口だけ立派な貴方がたが嫌いだ。貴方がたが「この学校を変えたい」そういうが、貴方がたは変わろうとしているのだろうか。申し訳ないが、私達には変わったようには一切思えない。

 貴方がたは、雨のようだ。冷たく降りしきる、雨のよう。貴方がたが語る姿は、気が沈み、頭痛がする。冷たく不快である。
 全員が全員そうとは言わぬ。ただ、私の行きゆく場所では、そうである。


No.20 _降り止まない雨_ ノンフィクション

5/25/2024, 10:17:57 AM