野菜大魔王

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8/9/2024, 6:05:52 PM

綺麗事に力なんて無い。
その大半は言い訳さ。

でも、地球は丸いからね。
後ろに逃げ続ければ、その内ぐるりと回って、
元の場所に戻ってきてしまう。

何を言いたいかというと、
つまりそういうこと。

8/8/2024, 11:26:39 AM

踏み潰された蝶の死骸に、蟻が群がっている。

道端に咲いていた花は、気付けば枯れていた。

車が、人が、知らない顔で過ぎてゆく。

信号は三色を繰り返し点灯させ、
太陽と月は、かわりばんこに空を塗り潰す。

皆、無関心に生きて、中途半端に交わって、
そんな風にして今日も正しく地球は廻っている。

8/7/2024, 6:02:45 PM

未来までの記憶を辿った途中の今
もう答えは出ているんでしょう
どうせ聞かないくせに 誰かに聞いてみる

澄ました態度で 一体 誰に向けて何を騙しているの

「何でもいい」という言葉
愛読書みたいに何度も使って
そうすれば選ばずに済むから
自分を守りたかったのかも

鏡の奥 見つめ返す 卑怯者
選ばされたみたいな顔して
実は全部選んでいた事

8/6/2024, 5:32:53 PM

あの日、僕の世界には、決して明けぬ夜が訪れた。
僕を中心とした、深く、暗い、闇い夜だ。

気が付けば何時だって、
姿と声と匂いと温度を思い出して、
瞼の向こう側と間違い探しをしている。

何百、何千、或いはそれ以上の出会いを以てしても、
たった一人分の穴が、こうも寂しいものだとは。

彼が太陽だとすれば、僕は月だっただろう。

そう、“俺達”は彼岸花に似ている。

8/5/2024, 5:50:34 PM

警鐘が鳴る。

眼を閉じれば、
暗闇の中の篝火みたいに、あの日の事が浮かぶ。

その風景を眺めている内に、
ドス黒い炎が本当に私の中で燃え上がるのを感じ、
その度に慌てて眼を開けて鎮火させる。

何度か繰り返す内に、眠るのが少し怖くなった。


警鐘が鳴る。

街の中にある、ありふれた雑音が、
あの時、耳にした不協和音と重なる。

例えば、雨の音。
例えば、雑踏。
遂には、誰かの声すらも。

耳を塞げば、それはより鮮明に聴こえて仕様がない。


思考は迷路の中。

いや、解っている。

眼を逸らしているだけで。

ただそれは………。


警鐘が鳴る。

虚しく、急かすように、警鐘は鳴り続けている。

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