踏み潰された蝶の死骸に、蟻が群がっている。道端に咲いていた花は、気付けば枯れていた。車が、人が、知らない顔で過ぎてゆく。信号は三色を繰り返し点灯させ、太陽と月は、かわりばんこに空を塗り潰す。皆、無関心に生きて、中途半端に交わって、そんな風にして今日も正しく地球は廻っている。
8/8/2024, 11:26:39 AM