野菜大魔王

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8/6/2024, 5:32:53 PM

あの日、僕の世界には、決して明けぬ夜が訪れた。
僕を中心とした、深く、暗い、闇い夜だ。

気が付けば何時だって、
姿と声と匂いと温度を思い出して、
瞼の向こう側と間違い探しをしている。

何百、何千、或いはそれ以上の出会いを以てしても、
たった一人分の穴が、こうも寂しいものだとは。

彼が太陽だとすれば、僕は月だっただろう。

そう、“俺達”は彼岸花に似ている。

8/5/2024, 5:50:34 PM

警鐘が鳴る。

眼を閉じれば、
暗闇の中の篝火みたいに、あの日の事が浮かぶ。

その風景を眺めている内に、
ドス黒い炎が本当に私の中で燃え上がるのを感じ、
その度に慌てて眼を開けて鎮火させる。

何度か繰り返す内に、眠るのが少し怖くなった。


警鐘が鳴る。

街の中にある、ありふれた雑音が、
あの時、耳にした不協和音と重なる。

例えば、雨の音。
例えば、雑踏。
遂には、誰かの声すらも。

耳を塞げば、それはより鮮明に聴こえて仕様がない。


思考は迷路の中。

いや、解っている。

眼を逸らしているだけで。

ただそれは………。


警鐘が鳴る。

虚しく、急かすように、警鐘は鳴り続けている。

8/4/2024, 4:29:57 PM

お互いを知らないから
出会うまでの時間を 取り戻すみたいに
ようやく解ってきたのに
明日がこれまでに戻そうとしている

止まる筈は無いと 解っているけど
止まってくれと祈る 最後の日

言葉に直る前に
次々と生まれてくる この気持ちが
もっと話をしなくちゃ
つまらない事でも 勿体無いからと拾っている

僕等の間に 一体 どんな言葉があっただろう

8/3/2024, 6:54:43 PM

君を無くしても、当然生きていけるけど、
君を無くしたら、生きられない気がしている。

出会った日からずっと、たぶん夢を見ている。

そして遂に、そんな曖昧な夢に答えを出す時が来た。

8/2/2024, 5:41:33 PM

しばらく吾子を預けます。

ですから、ちゃんと返してくださいね。

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