komaikaya

Open App
1/13/2026, 8:38:25 AM

『ずっとこのまま』どこにも行かず、一歩たりともここから動かずにいる、そんなわけにはいかないんだけど、どうしても心が動かない、心が動かないから動けない、けれどもう心を揺らしたくはなくて、だって揺れる心を持って口を開くとロクなことがないからで、だけどそれを持たないことには、文字の羅列を望むように紡げない──ああそうか、心が動かないんじゃなくて、動かし方を忘れたフリをしてるだけ、もう揺らしたくないから、傷つかずにいられると思い込んでいるこの場所に『ずっとこのまま』いたいから、でもしがみついたその場所が『ずっとこのまま』、未来永劫そこに有り続けるとは限らないのにね?

1/12/2026, 9:26:27 AM

 普通の冬の装いだけでは『寒さが身に染みて』しまうお年頃になった私にとって、ダウンベストはもう欠かせない存在だ。

 初めは外出用の一着だったのが、室内用にもう一着を買っていた。あったかいのに身動きの邪魔にならないところがいい。夜寝るとき以外ずっと、ダウンベストを着ている──うん? 待てよ?

 寝るときには、羽毛布団。
 起きてるときは、ダウンベスト。

 ……ダウンベストって。
 言ってみれば、ウェアラブル羽毛布団、だったり?

 ああ……そういえば。
 昔、ダウンジャケットが出始めた頃に人が着ているのを見て「なんだか布団みたい、クスクス笑」って、思ったこともあったっけ(昔のダウンは今のよりもっとモッサリしてた、と思う)。

 若かった頃は「そんな布団みたいなの着てまで防寒するなんて、クスクス笑」とか言えちゃうくらい、寒さにはそんなに弱くなかったんだけど。
 月日が過ぎ、気がつけば私も"お年頃"になってしまったからね、ためらいもなくダウンを重宝している、という訳です。

 うん、こんなに軽くてあったかいウェアラブルお布団──薄手のダウンがある時代で、本当に良かった! こうなったら、ダウンスカートも買っちゃおっかなー?

1/11/2026, 9:47:12 AM

『20歳』と『三日月』


「──なにも変わらなかった」

 20歳が三日月に言った。

「17歳や18歳、19歳のときと同じ。ただ昨日が今日になって、すぐに明日になっただけ、ワタシも世の中も、なにも変わらなかった」

「そりゃ、そうだろ? この世は基本、なにも変わらない。少々歳を重ねたところで、オマエはオマエでしかないのだから」

「アナタは──見る度に、その姿が変わるのに?」

「スポットライトの当て具合が違うだけだ。光の加減でオレは、マッチョにも、いまのようなヒョロヒョロの優男にもなる。だがオレは、未来永劫、オレでしかない」

「ああ、そういう……三日月のアナタも満月のアナタも、アナタはアナタである、と」

「フン……まぁ、そういうことでもいいか」

 三日月は鼻で笑い、そして続けた。

「で? オマエは、どんなふうに変わりたかったんだ? いや待て、当ててやろう。いまのオマエじゃないなら、なんでもよかった──ここではないどこかへ行きたかった〜、とか、どうせそんな感じだろ?」

「……普通に、腹が立ちますね?」

「フッ、腹が立つなら重畳。まぁせいぜい、いま現在ココにいる、オマエのままでいることだ。そのまんまのオマエでもな、意外と、なんにでもなれるぞ? ……オレと違って、な」

 それから──月日が過ぎ。

 かつて20歳だった者は、久しぶりに見上げた夜空に三日月があるのを見つけ、三日月と話したことを思い出した。

「……アナタは。変わらずにそこにいる」

 かつて20歳だった者は続けた。

「ワタシも、どんなにあがいても結局、ワタシのままでしたが。でも何者かには、なれたかもしれませんし、これからも……まだ、なんにでもなれる。アナタとは違って」

 三日月からの返事はなく──かつて20歳だった者は、ふいっと三日月から視線をそらす。そして背に月光の当たる熱にも気づかず、一人夜道を行くのだった。

1/9/2026, 9:55:52 AM

 遊園地かショッピングモールだったか、『色とりどり』のバルーンに惹かれてそれをねだり、でもそうすると、買ってもらうのならどれか一個、このうちの一色だけに決めなくてはならなくて。

 それでまぁとにかく選んで、それを買ってもらって手に持つのだけど、最初にバルーンを見たときに感じたワクワク感はなくなっていて、なんか違う、なんか足りない……って気持ちになってしまう──。


「ええと……なんのハナシ?」
「いいな、と思ったのはそのときの、総合的な雰囲気のせいで、実際にそこから一つを選んでみたら、がっかりしちゃうこともあるじゃない? ってハナシ」
「……がっかりされたくない、くらいには。俺のこと、考えてくれてる?」
「え? っと、あの、」
「なるほど、そうやって遠回しに本気かどうかを推し量っている、と」
「じゃなくて! つまり……たぶんだけど、気の迷いなんじゃないかな、だって私なんかのことを、その、」
「これください! って、ちゃんと選んだの! 観念しろっての!」
「〜〜〜〜っっっ!」

1/8/2026, 9:38:21 AM

『雪』というお題のことを考えるだけで手足の指先に痛いくらいの冷えを感じてしまうので今回はお休みしちゃおうかと思います。へっくしゅっ……うう、さむっ。

Next