あーあ。わたしが『君と一緒に』いられる時間は本当に、残りわずかになってしまった。こうして手を伸ばせば届くくらいの距離、つまり、君の後ろの席で、君のブレザーのエリを見つめられるのは3月まで。もちろんそれまでに、手を伸ばしてもおかしくない関係になる、なんてことは不可能で──例えば、バレンタインに勇気を出したとしても、それは絶対にあり得ない。
っていうか、その前に乗り越えなきゃいけないのは受験で、これでその後の人生が変わっちゃうとか、本当に? って思う。
そして次の4月には、ここではない、新しい場所にいるはずで、それって──本当に本当なのかな?
冬休み明けで久しぶりに君の背中を見れたうれしさと、とうとう年が明けちゃったなっていう絶望感とでぐちゃぐちゃになってる人間が、君のすぐ後ろにいるってことを、君は知らない。
ああもう、なにもかもどうでもいいから、ずっとこの時間に、閉じ込められちゃえばいいのに。
受験とか将来のこととかなんにも考えずに、こうやって、君の後ろの席に座ってる、顔も作画されないモブでいられたら、それだけで……なーんて。あーあ。
『冬晴れ』 三句
冬晴れの
初出勤を乗り切った
アナタは偉い
ワタシも偉い
👏👏👏
◇
冬晴れに
正月太りを
さらすとて
引き締まるのは
想いばかりか
◇
冬晴れの
いつまで続く
意地っ張り
たまに泣いても
いいんじゃないの
『幸せとは』──まだ味わっていない、けれどそれを味わえば、きっと至福を感じられるとわかっている対象が、この世に数多く存在することである。
なんと、この世にはまだ、私が読んだことのない神マンガや神小説が、まだまだたくさんあるのだ──いや本っ当に、この時代のこの国に生まれて良かった! って思う。
今年も数多くのマンガ・小説に出会えますようにっ! パンパンッ
「『今年の抱負』? 抱負……カカえたり背負ったり?」
「イダいた決意を負いながら頑張るぞ、っていう心構え、だよね。それでほら、新年なんだし、今年の抱負、言ってみてよ」
「ダいたり、背負ったり……」
「なにを? ってかダく言うな、あとワタシのハナシ聞いてないし、」
「……抱いたからには、オマエの一生を背負うから」
「っ、なんっ……え、なに急に? 重い重い、帰郷して久々に顔合わせたばっかりで、いやそれでこーなっちゃってんのもどーかな? ってカンジではあるけどさ、待って……ダメ、簡単にときめくな、私!」
「重くない。ほら、余裕」
「その"重い"じゃなくて! ちゃんとハナシ聞いてよ! あーもう、お姫様抱っこが余裕とか、そんなの……」
「それと、今年の抱負はオマエを落とすこと。ああ、そういう意味じゃない、こうしてカカえたら絶対落とさないし離さないから、安心しろよ?」
「うう、なんか順番チガウし、安心出来ない……でもたぶん、もう落ちましたー! チョロくてごめんなさーい!」
新年を迎えると同時に年をとる、昔の数え年という制度のことをふと考えた。
気が引き締まる感じでよろしいのではないか、しかし、年末に生まれた赤ちゃんが新年にいきなり2歳になるってのはどうなの? など。
まぁ、それはさておき。
わたしが重ねてきた新年なのだが、いつの間にか、だいぶいい高さに積み上がっている。
下手クソな重ね方のせいでグラグラ揺れて、次の新年を重ねるときには、倒れてしまわないかとヒヤヒヤすることだろう。
よそに目を向ければ、新年の重なりが見事な、倒れる倒れないレベルじゃない、美しい塔があちこちに……。
羨ましい? いやまぁ、そういう重ね方もあったんだなぁ、と思うだけ。
だって、ここまで来たらもう、どんなにみっともなくったって、無理矢理にでも重ねてくしかないんだから……うん。
また来たるべき新年を、重ねるがために。
今年も平らかに、平らかに。