少しゾッとした話
とある日に従兄弟の家に行ったんですよ
昼ごはん中に好きな映画についての話で盛り上がって、各々自由に好きな映画などを話しました。
だけど、従兄弟のお母さんだけ、映画好きでは無かったんです。
映画よりも、アニメなどを好んでいる人でした。
そうすると僕のお父さんがアニメ好きの従兄弟のお母さんに
「アニメか...笑、やっぱり創られたって感じのものより本当の人間が出てくる物の方が面白いよ。」
と言ったんです。
そこで、もう少しで13歳になる従兄弟がこう言ったんです。
「人間も、人間から作られたものじゃん。何が違うの?」
と。
アンタのせいで。
親友「私、彼氏出来たの!」
私「え!おめでとう!」
親友が最近彼氏が出来たみたいなの。
ちょっと前に無自覚天然タラシの男に片思いしてて、傷付いてしまった事があったらしいから、私からして新しい恋が進展したのは本人より嬉しく思った。
親友「応援してくれてありがとう!」
私「全然良いの良いの!!代わりに幸せになれよ!」
親友「ありがとう〜!」
普通に可愛いし、一途だし完璧の彼女じゃん!
私は親友のカップルが一生続くと思ってた。
私「何でそんな事をしたの…!!??」
橋本「俺は何もしてないけど?彼奴が勝手に俺に惚れただけじゃん?」
放課後、私は見てしまったのだ。
親友があの無自覚天然タラシに抱き着いているところを。見たくも無かった。
親友はきっと、このクソに惚れてしまったのだろう。
私「最低…あの子は一途に彼氏を想ってたのに!!何で思わせぶりなんかしたのっ…!?」
橋本「知らねぇよ。俺には関係の無いことだ。」
そう言って、私の目の前に立つクソは、感情的になってしまっている私にゆっくりと近付いてきた。
私は思わず顔を顰めた。
橋本「俺はすぐに惚れる馬鹿とは付き合いたくは無いんだよ。」
私「だからって…!!」
橋本が私に近付いてくるから、私も後退りをしていたけれど、とうとう壁に当たってしまった。
橋本「難しい性格だなぁ、相変わらず。」
私「触らないで……」
頬を撫でるように橋本は触ってきた。
此奴は顔の良さと、身長、頭の良さ、運動神経の良さで数々の女の子達を引っ掛けてきたのだろう。
橋本「あーあ……振られちゃったなぁ。」
私「私はアンタが憎いのよ。親友をあんな目にして、自分には関係無いとかほざく所が嫌いなのよ!!」
橋本「ふーん。」
この「女/男」には唯一勝てないと思った。
みなさん、元気してますか。
最近は肌寒いを通り越してめっちゃ寒くなったよね。
夏はクソ暑かったのに対して過ごしやすい秋はすぐに終わり、気付けばもう1年が経とうとしてるよ。
早いね。
体調も崩しやすいし、朝起きるのもつらいよな、マジで冬は好きじゃない。
学校に行く時にモッコモコのジャンバーを着ないと凍死するレベルで朝は寒い。
話変わるんだけど、たまに学校行きたいけど休みたいみたいな日無い??
もしかして俺だけ?
それでさ、そういうときってみんなはどうやって決めてんの?
俺はめっちゃルーレットしてんだけどさ。
いやー…それにしても1年早かったなぁ。
マジであっという間。
やり残した事が無いように今のうちに楽しんどけよ!!お前ら!!
んじゃまた。
僕達の大嫌いな思い出の場所で一緒に死のう。
音楽なんか大っ嫌いなんだ。
昔から父さんと母さんにはよく言われたさ。
「お前は音楽の才能に恵まれているんだ。音楽をしなきゃ勿体ない。」
好きでも無いピアノを続けさせられて、それも暴力を受けながら。
俺はずっと友達と外で遊びたかったのに。
だけど俺の好きな人は音楽が大の好きだった。
音楽室、放課後の音楽室はいつにも増して静かだった。
俺と好きな人は2人きり。
夕焼けが音楽室の物たちを窓から照らしていた。
好きな人はピアノを軽く弾いていた。
「……………………音楽、好きなんだっけ。」
「うん。好きだよ。」
俺は静かにピアノを弾いている好きな人の手を取った。
好きな人の手は小さくて、俺の手は震えてて。
「…………音楽が好きなの、憧れるよ。」
「ふふっ、ほら、震えてる。怖いんでしょ、音楽が。」
好きな人はそう言って俺の事を優しく抱き締めてくれたんだ。
「無理に聞かなくても良い、私のことを好きにならなくても良い。ただ、私と__________」
「あぁ、良いよ。ただ、アンタは後悔しないの?」
「…勿論、後悔しない覚悟で言ってる。だってこれが、愛の告白なんだから。」
傍観者に祝福の花束を。
私は何時も見ているだけだった。
誰が何をしようとしても、誰がどんな事を言おうと見ているだけ。
そう、見ているだけだったんだ。
私「……………………………」
クラスでは流石に酷すぎるイジメが起こっていた。
変な格好をさせたり、噂を学年を超えて広げたり、虐められている男の子にとって生き地獄も同然だろう。
だけど、それでも私は何も出来ない。
ただ、見ているだけだった。
そんな時に一つの事件が起こって、私は身震いした。
"此処のクラスから一人ずつ死んでいっている。"
次の日、また次の日と来る度に私の友人やクラスメイトの子は皆、後日死体となっていたのだ。
クラス内ではイジメではなく、次は誰なのかと好奇心が湧いている人や怖がっている人が居たのだ。
だけど、それでも私はクラスメイトを見ているだけ。
そんな事を繰り返していく内に、私が最後の一人だけになっていたのだ。
担任の先生は勿論、他の学年の人も殺されてしまっている人は少なくは無かったのだ。
「やぁっ…と最後だ。俺はずーっとこの日を待ち侘びてたんだ。」
私「……貴方、だったんだね。まぁ何となくは分かってたけど。」
やっぱり犯人はあの時イジメられていた男の子。
男の子は私の姿を見るなり、嬉しそうに表情を緩めていたのだ。
「だろうなぁ??お前は何時も見ているだけだったんだから……、まあそれが一番頭が良いかもしれない。」
私「私を殺すなら早く殺して。もう私は何も失いたく無いのよっ…………」
私は思わず涙を流してしまったのだ。
ずっと、見ているだけだったんだ。
だからこそ、人の死や苦しみを沢山目の当たりにして、でも何も解決が出来ない自分が憎くて。
何回も自殺を選んで、友達のもとに行こうとしてた。
私なんかが天国に行けるわけ無いと思って。
「違う……俺はお前の涙を見に来たわけじゃない。これ、お前に渡したかった。頑張って選んだんだぞ?"スノードロップ"。」
男の子はそう言って、顔を上げた瞬間に私の目の前に花束を差し出して来たのだ。
男の子は私に受け取るように、私の手を握って、花を渡した。
私が受け取ったのを見た男の子は私に微笑み、凶器を上から下にやった。
グシャッ、
その瞬間に私は死んだ。