考えれば簡単な事じゃないか。
「私は皆に幸せになってほしいけど、でも、皆不幸せって言うんだよね…どうすれば良いのかなぁ…って…、思っちゃってさぁ…。」
私が【悪魔】にそう聞いてみると、悪魔は組んでいた足を組み替えて、私の質問に答えた。
「んー?笑 君の頭の中に入っている脳みそはなんの為にあるのかな?笑」
悪魔は私を小馬鹿にするようにそう言ってきた。
本当に、相変わらずだ。
「今はそんなの関係ないじゃない!私だって…沢山考えたわ…!!!」
「まーまー、そんなむきにならないで。ちょっとした軽い冗談じゃないか。…で?皆に幸せになってほしいために何すれば良いみたいな感じだっけ?」
この悪魔は嘘を付きすぎて、何が本当で何が嘘なのかもわからなくなってくるのだ。
「なぁ考えてみればわかることじゃないか笑 そんなの、全員殺してみれば良いんだ。そしたら本当の幸せというものに気づき始める。」
「殺す…!?!?そんなの平和にならないわ!」
「はぁ…本当に面倒くさいな。人間なんて、身の回りが普通ってなったら、それのありがたさに気付かないんだよ。だからそれを一瞬で無くす。クシャっとな笑 なぁ?面白いだろ?」
そんな事、私には出来るはずもない。
なのにこの悪魔は普通に言うし、過去に何回もこの行動をする前提まで行き、何回も止められていた。
「貴方に言った私がバカだった。」
「ははっ笑 俺に相談する所は"頭が良かったかもなぁ"?」
お金より大事な物
「じゃあさ!笑 お前に間違って子供が出来てもさ!笑」
「何が間違ってだよ笑 まぁはいはい、聞くわ最後まで。」
「絶対に子供のことは大事にしろよ?笑 本当に、子供なんていつ死ぬかわからんし、何なら僕たちだって明日を生きてる保証無いしさ!!」
「まぁそうだな。確かに。自分とお前の環境が似すぎて思考とかも同じなの多くなってきたわ笑」
「やっぱりさー?大事なのはお金とか言う人多いけど、一番はやっぱり明日を生きてる保証が無い身近な人と自分の命だと思うんだよね。」
「まぁ…確かにそうだな。」
絆
君と出会ってしまったせいで、私の心は脆くなってしまった。
付き合ってもない、ただの女友達。
なのに私は、人気者の女友達に近付く男に勝手に嫉妬をしてしまっていた。
こんな事を言ったら、絶対に嫌われたり、気持ち悪く感じられると思っているから、こんな事は絶対に言わない。
だけど、やっぱり私は嫉妬をしてしまう。
「ウェ~イ!!笑笑 お前、間抜け面して何見てんだよ!笑笑」
「ちょ笑やめてよー!笑」
私と一緒に廊下を歩いているだけで、友達は他の男子にダル絡みをされる。
友達も、人当たりが良いから、嫌な顔1つもせずに相手のダル絡みに付き合っている。
「(本当にずるい…私のなのに。何で…)」
「……笑笑 嫉妬した?笑」
「えっ…?」
たまには良いよね。
「お前って、人前だとずーーーっと真面目だよな。休まねぇの?」
委員会の片付けや次の計画とかを立てている時に、向かい側に座っていた同じ委員会の副委員長の奴に言われた。
別にこれが真面目とは思ったことがなくて、普通としか思ってなかったから、逆に疑問に思った。
「休んではいる。寝る時。」
「そーゆー事じゃないんだよなぁ…たまには人前でもグダってしても良いんじゃねぇの?」
「でもなぁ…そういうの慣れてないし。その時自分を誰が見てるかわからないしね。」
「へーーー…、お前って変な所で自意識過剰になるよなぁ…、変わってるなお前って。」
昔から親に言われてたし、思ってたのもあるから、何か自意識過剰って思われても言い返せないんだよなぁ…
「逆にお前は委員会の事とか、何にもしてなくない?」
「それゆったら俺何も言い返せないじゃぁ~ん。とにかく、休憩も大事ってこと!」
【バタンッ】
同じ委員会の副委員長の奴はそう言って、教室から出ていった。
「たまにはねぇ………、フッフッフ笑ここにマカロンを隠してて良かった…!」
自分は意外といつでも休憩出来る準備をしているんだぜ…!!
子供に優しくない
「あ"ー、早く帰りてぇ…」
俺は同僚と昼休みに公園に来た。
最近寝れてないせいか、ちょっとした事でも疲れてしまうようになってしまった。
俺はタバコに火を付けて、同僚と雑談をした。
「お前、そういやー、奥さんと仲直りしたのか?」
「一応は話し合って仲直りしたよ笑てか、タバコの煙めっちゃ来るんだけど笑」
最近こいつは奥さんと馬鹿みたいにくだらない事で喧嘩したと、相談をしてきた。
俺は特に奥さんが居るわけでも、彼女がいるわけでもない独身だから、そこの所はわからない。
「ねね!そこのおじさんたち!」
「んあ?」
俺達の所に小さな男の子が話しかけてきた。
そしたら、男の子は手を銃の形をして、俺達にやってきた。
「ばーん!」
同僚はコンビニ弁当を食いながらも、倒れるふりをしていた。
「う"あ"あ"あぁぁぁぁぁ」
俺は、取り敢えず現実を少年に教えることにした。
「はぁ…良いか?小僧。大人になったら、絶対そういう事を社会でするなよ?一瞬で…まぁ一部には好かれるだろうけど、皆から距離を置かれるから。」
俺が少年の頭を撫でたら、少年はボールを手に持ってどっかに行った。
「お前って本当に子供に優しくないよな。だから顔良くてもモテねぇんだよ。」
「はぁ?」