考えれば簡単な事じゃないか。
「私は皆に幸せになってほしいけど、でも、皆不幸せって言うんだよね…どうすれば良いのかなぁ…って…、思っちゃってさぁ…。」
私が【悪魔】にそう聞いてみると、悪魔は組んでいた足を組み替えて、私の質問に答えた。
「んー?笑 君の頭の中に入っている脳みそはなんの為にあるのかな?笑」
悪魔は私を小馬鹿にするようにそう言ってきた。
本当に、相変わらずだ。
「今はそんなの関係ないじゃない!私だって…沢山考えたわ…!!!」
「まーまー、そんなむきにならないで。ちょっとした軽い冗談じゃないか。…で?皆に幸せになってほしいために何すれば良いみたいな感じだっけ?」
この悪魔は嘘を付きすぎて、何が本当で何が嘘なのかもわからなくなってくるのだ。
「なぁ考えてみればわかることじゃないか笑 そんなの、全員殺してみれば良いんだ。そしたら本当の幸せというものに気づき始める。」
「殺す…!?!?そんなの平和にならないわ!」
「はぁ…本当に面倒くさいな。人間なんて、身の回りが普通ってなったら、それのありがたさに気付かないんだよ。だからそれを一瞬で無くす。クシャっとな笑 なぁ?面白いだろ?」
そんな事、私には出来るはずもない。
なのにこの悪魔は普通に言うし、過去に何回もこの行動をする前提まで行き、何回も止められていた。
「貴方に言った私がバカだった。」
「ははっ笑 俺に相談する所は"頭が良かったかもなぁ"?」
3/9/2024, 10:46:33 AM