溢れ出す言葉

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7/1/2023, 10:20:13 AM

だめなことばかり。
今日も疲れているの。いつも失敗してばかりの私を
慰めて世界。
お願いここで寄り添って。
天気は悪いね、きれいなグレーだね。
あのライトがそれで、映えて見えるんだね。
いつもより暗いね、それでいてどこか美しいね、
ほら。
考えているだけで忘れられるの。


ひんやりと 冷やしてくる私の頬は、不完全。
荒れた頬の感触、窓との境目で
感じると、なんだか感傷に浸れるね。
一瞬で色が変わったの本当なの。
反転したみたいに暗いオレンジ色に。
雲がねせき止める光は強烈で不思議な世界みたい。
世界!もしかして私を慰めてる?

ありがとう、本当はもっとキツくって縛られる
はずの私だからさ。
嬉しいんだよ。
なんだか空っぽでいて、やっと、
私に戻れる感じがして。

あの車の中に人

いた。
はっと
口角を下げて。
また現実に
もどる。

6/30/2023, 4:13:56 AM

やめてほしいよねこんな感じ、いつもいつの間にか時間に飲み込まれる。
灰色の毎日と、下向きに歩く私が、
睨んだ目で顔をあげた時に
固有名詞みたいな雲と正義を押し付けてくる気に食わない青空。
ジグザグにデコボコした道のりを歩いてきて、
ひどく疲れている間に、
いつの間に雲を作ったんだよ。
ほんとに嫌になっちゃう。
群衆は早送り、走り走り努力をして、
いつの間にか置いてかれて、
一人で太陽光にバテて寝転がる。

皮肉にも、私の方が入道雲をしっかり見てるんだよね。
何もかも諦めて寝転がる私が一番。

6/28/2023, 12:36:15 PM

誰か教えてくれよ。
夏に迎えに来る彼のこと。
誰か教えてくれよ。
夏って名前のついた追憶を。

アイスの香りがしなくなってるころ、私は、彼を見つめているだけのお馬鹿さん。
誰のせいなのか、私のことを宙に浮かせてくる無責任な彼のせいなのか。
どこにも存在しないいつも耳元をくすぐる人と、私と、夏と。
嘘でもいいの。
線香花火のように、何も見えなくして、光るきらきらだけを、  
見せて欲しい。

見え方なんて気にせずに、君に笑って溶け込んだ、夏に。
苦しくなったら、アスファルトの上で転がってもいい、
そんな奇怪な、幻みたいな今があった。
怖いね
感覚もなしにそれをするんだ。
きっと今年も

 無理に笑ったことなんて数え切れないけど、
真面目に走って落ちていった私も何度も記憶してるの。
うーん、どうしたのかな?そんな風に考えるのも馬鹿らしいくらい
全部が私のほんとで、めっちゃ馬鹿らしい。

まぁ、待ってみるよ、それが来るのをただ生きて。

6/27/2023, 11:14:02 AM

翼が折れてからどれくらいでしょうか。
喉に住むロマンシズムは、今にも歌い出しそうです。
失望なのか?そんなものでは無かったです。
飛べたら、なんて夢を見る余裕も無かったのですから。
ただ、目線は地平線に倒れ、足は忙しなく歩いていた。
それだけです。それが突然、潜めていた幸せが喉をつつき出して
慣れない姿勢になって、

空を見上げた。

喉から出たのは溜め込んでいた少量の空気。
水の中の気泡がぽくぽくと、宙へ上がる。

此処にいたくない。
空の奥には、藍色の瞳孔。
惑わされているのを知ってる。私の翼をどうか呑み込んでください。
波紋の円が私を上へ上へと昇らせる。
砂漠の砂が私の足を引っ張るから、ほら早く行って。
スピードに乗って飛んでゆく。
何処へ向かう、下は見ないと約束して。
優しくて、爽快な音がするんです。
強欲だって手を引いてくれたって良いんです。
私の今は此処にあるんです。
ここでない此処に。
 濁らない風に当たりましょう。
 ここでない何処かに行きましょう。
折れちゃった翼に嫌気が差したなら、取ってしまって、
空の奥があなたを頭から呑み込んで。
すべて私が悪いんです、そう言って私が手を引きます。
最後になるかもしれなくても、
歌を歌って、返しのない問を風に投げかけたなら、
風に溺れたなら、たどり着きます。
ここでない此処に。




【ここではないどこか】

6/26/2023, 12:12:00 PM

色かな、
匂いかな、
景色とか。
君のことを思い出すと、そんな洒落たことも言えないくらい

涙とか、透明じゃなくて。
赤ん坊の時の毛布をすんと吸った時
夕焼けの光を遮断するカーテンと、少しくらい部屋
そんな感じ
笑うな
何を言いたいかだなんて僕は小説家じゃないんだ
君のことを綺麗に記憶なんてできないんだよ。
止めた僕の哀れな言葉繕いを、 
君に見てほしかった。
君君君、君を記憶する物なんて本当は無くて。
僕が見ていたのは君だけだったんだ、
君の姿は、頭の中にとってはものすごく鮮明で、
僕の周りのすべてを君が吸収してしまったみたいだよ。
集めていた 点 をつつくと君と引き換えに
全部を返してくれた。
僕の生きていた場所。
そんなもの…君には気にしないでほしかった。
ただ、引っ掻きましただけじゃないか
そう言ってもっと君の記憶を大きくてさ、唯一のものにしたかったんだけど
あまりにもキレイなんだよ、掃除して埃一つもないみたい。
何一つ君は、僕の、君への最後の捉え方を考えてないんだろう
あんなに騒いでいた僕たちはどこに消えたんだろう。
愛の最後は、君が消えた瞬間君が消えただけ。
何も見ていなかった外界から、陽を浴びた時、
良かったって、思いもせず呟いてしまった。
今まで依存してたって、それだけ。
分かりきっていたはずのことに頷いて
 君はさ、何にも悪くないんだよ
 僕は  君の瞳の色は覚えてるよ。

 【君と最後に会った日】

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