泣きわめくことになる。ついには罪を犯して、どうしようもなくなってしまう。
周りからは非難され、理解できないと、人でないと蔑まれる。
それが繊細というもの。
こんなことで辛かったよ、こんなことが私にとっては苦悩で苦痛で、
死にたいほどのことなの。
そう言って、それに耐えられなくなって、実行に移したとき。
あなたはそれを繊細だからと許してくれるの?
繊細で可愛い小さかった女の子は、今では宇宙程の膨大な苦悩と不満を背負っている。
そうしていられるうちが華ね。
そうしていられるうちは人はまだ精神科でお話してくれる。
助けてよ。ねぇ、見捨てないで。ねぇ、怖かったの。嫌で嫌でたまらなかったの。
罪を犯した。
今でも謝れていない。
1ミリのズレ、感覚の違いを起こす。
不快だと感じて、この体には大きすぎる不安を生み出す。はみ出す。
どうしろっていうの?あなた達とは違うんだから。
消せないこの症状は、繊細って名前の症状は、障害だと思う。
普通の人間と分けてくれない?
施設にでも入れてくれない?
劣らされるために生きてるの?
男、女、そうでないもの、そうやって分けるくらいなら分けてよ。
繊細の芽が実となった時、刑務所に入れるくせに。
変なこと考えちゃう。考えすぎておかしくなるんだよ。
それでも生きている。不幸にも。お母さんでも誰でも、
迷惑かけられていない人は繊細だと笑ってくれる。
でも繊細が障害だと気付いたその時には、手を放すの。
花は水を与えられて育つ、そしていつか枯れるでしょ。
でも、繊細な花は途中で毒に気付かれて、置いてかれるの。
一人で毒に苦しんだら、棘を出して暴れるの。最期はね自分が毒で死ぬ。
だって、棘で傷付けた者たちは怒って花を責めるから。
誰も味方してくれないから、心の中に気付いてくれないから。
私は繊細。大きな荷物を持っている。
もうね、棘を出しちゃったの。
自分の恐ろしさを知っているの。怖い。
どうやって生きようか
【繊細な花】
真っ平らで伸びているの。
毎日が気持ちよすぎるほどに伸びきっていて。
暑いからか火照ってるからなのか一寸先の未来に怯えながらも
だらんとほのかにわらってる。
毎日が夏みたい、いつ死んでも分かんないくらいベッドといっしょ。
怖いんだよ、未来が。明日が。
制御できない自分を、気持ち悪い汗を流して隠してる。
制御できない自分に怯えている。
何にもしないからだろ?自分で自分に言っても
毎日思うの。
ああ、自分は一人だけだった。
慰めるのも叱るのも自分なの。
怖いよ。
笑いながら心で泣いてる怯えてる自分を見てたら。
何が何でどうしたらいいのか分からない。
1年後なんて言わないでよ。張り出されているカレンダーみたいに。
何もせず1年生きたら、残念なんでしょう?
存分に1年後を夢みさせては、また今に戻らされる。
伸び切った平らを、硬い金属の平らを下からコツコツ叩かなきゃいけないの。
動きを作っていかなきゃいけないの。ベッドからただ起き上がるのから始めて。
夢みては、現実と向き合って。辛くなって、期待に応えたくて夢みては
またベッドに籠もるの。あったかくてきもちいい。
あと3分で行かなきゃ。また汗流して隠すの。
やめて。もうやだ。私今どこにいるの?
ぐちゃぐちゃしてて見えない。
【1年後】