恋してるブス

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4/18/2023, 2:28:39 PM

気づいたら、色が抜けていた。
目の前のものが色を失っていた。。
周囲の風景や人の色を見い出せなかった。

全てに飽きてしまった。
何も楽しくなくなった。
退屈と凡庸が私の日常になった。

それでも私は、
正しい色を知っていた。
だから正しいふりが出来ていた。

太陽は赤、空は青、雲は白、葉は緑、栗は茶、
夜は黒、ひまわりは黄、桜は桃、ぶどうは紫、

正しく分かることができた。
色が抜けた世界に色を塗れた。
それで十分だと思っていた。

ふと気づいたら、
君の色が抜けていた。
色を塗ろうと思った。

君の色は何色だっけ。

肌の色は何色だっけ。瞳の色は何色だっけ。
髪の色は何色だっけ。唇の色は何色だっけ。
君の鞄は何色だっけ。君の靴は何色だっけ。
君の声は何色だっけ。君の心は何色だっけ。

君の色が分からなかった。
君に飽きを感じていた。

君に色を見い出せなかった。
それがとても悲しかった。

何が正しいのか分からなくなった。

【無色の世界】

4/17/2023, 2:36:12 PM

華やかな時は、
あっという間に過ぎた。

木々は新芽をつけ始め、
道端には花弁の山ができている。

人はそれを気にもとめない。

容赦もなく花弁を踏みつけ、
新芽を見て終わってしまったと落胆する。

人は単純で身勝手だ。
儚いものほど価値を見出し、
終わった物には悲しいほど薄情だ。

そんな事を考えながら、
地面に広がる桃色を踏みつけた。

踏まれた色はただ醜かった。

【桜散る】

4/16/2023, 2:35:27 PM

やり直したいの、全てを。
新しく始めてみたいの。

初めましてから始めて、
友達を作るの。

困った時助けてくれる。
話をたくさん聞いてくれる。
一緒にたくさん遊んでくれる。
そんな友達。

そして初めましてから、
恋に落ちるの。

優しくて寄り添ってくれて。
完璧すぎず欠点も愛せる。
何より私を愛してくれる。
そんな恋人。

そんな理想の人に出会いたいの。

きっとどこかにいるはずだから。

私も愛されてみたいから。

【ここではない、どこかで】

4/14/2023, 12:52:32 PM

人生なんてロクなもんじゃない。
生まれた瞬間から位置づけが決められた、
選択肢のないクソみたいなゲーム。

そう思って生きてきた。

何一つ上手くいかなかった。
勉強も運動も容姿も性格も、
全てにおいて恵まれなかった。

そのことに早く気づきすぎてしまった。

そこからは地獄だった。
夢も希望も、未来への期待も持てない。
私は自分に価値を見いだせなかった。

周りの人を見ては羨んで、
勝手に比べて絶望する。

身勝手で悲観的、
その上自分を正当化するために
周りの人へ牙を剥く。

最低な人間だ。

お前が本当にいるのか、
私には分からない。
どうだっていいことだ。

でも、もし、本当にいるなら。

お前は私が嫌いなんだね。

責める気なんてないや、
私も理由もなく人を嫌ってきたから。

でも、1度でいいからさ、
生きていたいって思わせてみてよ。

思わせてくれないならせめて、

早くこのクソゲー終わらせてよ。

【神様へ】

4/11/2023, 1:50:08 PM

それは酷く脆いものです。

とっても恥ずかしいことで、
とっても勇気がいることで、
とっても美しいことでした。

触れたら壊してしまいそうで、
でも壊さなきゃ始まらなくて、
でも壊したら全部終わりな気もして。

不安で怖くて心配で、
でもその先を期待して。

たった一言、言ってしまえば。
破滅か栄転かのどちらかで
言わなければ継続でしかない。

そんなこと分かっているけど。

でもやっぱり、私は私でしかないから。

1歩踏み出したところで、
望む未来など掴めるはずもないから。

やっぱりこの想いはしまったまま。

いつまでも、仲のいい友達のまま。
いつまでも、何も知らない君のまま。
いつまでも、知らぬフリの私のまま。

有耶無耶のままにして。

【言葉にできない】

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