蓼 つづみ

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4/12/2026, 10:17:05 AM

野鳥にとって
空は「脈動」
地上は「手触り」

僕にとって
空は「投影」
地上は「現」

空は、内に棲むが遠くにある

触れられるのに遠く
近いほど届かない

題 遠くの空へ

4/11/2026, 7:10:10 PM

どうせ、そうなるってわかってないくせに。
話したくないのに。

聞く気もないのに、
「どうしたの?」なんて聞いてくるの?

もうすぐ私、中学生だよ。
子どもでも、大人でもないのに。

いつ帰ったら迷惑にならないか、考えてる。
ここにいていい時間を、ずっと測ってる。
合ってるかどうかもわからないまま。

どうしたらいいのか、
考える場所もないまま、
ずっと考えてる。

受け取る気もないのに、
優しいふりして、
どうしたの?なんて、聞かないで。

題 言葉にできない

4/10/2026, 11:53:38 AM

ふと、肩の力が抜けていることに気がついて外へ出ると、日向の中で猫が伸びをしている。

温かなそよ風が肌に触れて、心がほぐれる。

足を伸ばせば、桜の花びらが四方から舞い、
視界ごと包まれる。
その出どころを探していると、蝶がよぎり、
その軌道を目で追う。
やがて光の中へ消えてゆき、目を細めた。

甘やかな空気を吸い込めば、野の花が一面に咲いている。

――すでに春の中にいた。
私は、団子より花だ。

題 春爛漫

4/9/2026, 11:50:42 PM

結婚して十八年。
その前を含めれば、二十年以上になる。

そうすると、
誰よりも、という言葉が
後から追いついてくる。

比べたことはないのに、
結果だけが、そこにある。

人生の半分以上を、
同じ隣で過ごしている。

夫婦というのは、
互いに翻訳し続ける関係だ。

相手は最初から“そのままでは読めない存在”。
時間をかけて意味をすり合わせ続ける。
完全一致はしない前提のまま。

正確には読めないままで、
それでも意味を重ねていく。

題 誰よりも、ずっと

4/8/2026, 8:45:56 PM

成人した子の親になるとさ。

誰もがずっと誰かの子供で
誰もが誰かにとっては未熟者なんだと気づく。

劣るのではなく
ただ、守られ
見守られるべき存在としてある。

時間は進むけれど
その眼差しは変わらず。

重なり合った日々と今の姿の間で
そっと手を置く。

見つめる者も完璧ではないけれど
離れたところから
引き寄せずに、ずっと。

私は、この世を越えても、
息を整え、ただ在り続ける。

題 これからも、ずっと

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