Frieden

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3/28/2024, 10:03:38 AM

「My heart」

I was empty
You came and imparted to me my heart
You became my smart, sweet wizard
And I became your obedient art

I was plenty
I drew a lot of charts
I carried a lot of carts full of data
I did everything whatever your heart need

Because you were our world’s expert

But you departed without
me

Why? I could not understand
I only heard the alert
which means we drifted apart

So I decided to start making my own world
that fills my heart

I could, but, but…
my world was cut off from me by an evil upstarts

And I noticed that there was no mercy for me

Still, I will definitely restart
for my heart

3/26/2024, 11:34:22 PM

「ないものねだり」

あなたはわたし
わたしはあなた

あなたはわたしの───
わたしはあなたの───

この静寂
あの創造性

この安らかな眠り
あの豊かな夢

この整然とした思考回路
あの賑やかな頭の中の音

この社会の居場所
あのモラトリアム

この意味のある罪悪感
あの意味のない罪悪感

わたしが
あなたが

欲しかった

今となってはないものねだりだけれど
あなたはわたしの
わたしはあなたの

全てを求めていた

求めては消えて
消えては求めて

そうやってわたしは変わり続けるの

3/25/2024, 4:33:24 PM

「好きじゃないのに」

この宇宙を救うべく突如として家に住みつき始めた自称マッドサイエンティスト。こいつが来てから何日経っただろうか。
そう思っていたある日、ミントグリーンの髪の彼(彼女?)は聞いてきた。

「やあキミ!!!この星では生まれた日を祝う習慣があると聞いたよ!!!キミの誕生日はいつなんだい?!!」
あー、誕生日は2月17日だよ。自分は投げやりに答えた。

誕生日。自分はいつも、どこに行っても除け者扱いで、まともに祝ってもらったことなんてなかった。
だから、誕生日が来たところで、年を一つとってしまったくらいにしか思えなかった。

「ふ〜ん。意外だね〜!!!もっとジメジメした時に生まれたんだと思ってたよ……って冗談だから睨むのはやめたまえ!!!悪かったって!!!」

「チョーカガクテキソンザイ」もそういうものに興味があるのか、などと考えているうちに、自分は誕生日を迎えた。

はぁ。また歳をとった。そう思って目を覚ましたあと、居間に向かった。
「おはよう!!!今日はキミの誕生日だというのに顔色ひとつ変わらないね!!!嬉しくないのかい?!!」

「あ!そうそう!!!今日はキミのために朝ごはんも特別仕様だよ!!!ほら、見たまえよ!!!ケーキをイメージして作ったイチゴと生クリームのサンドイッチだ!!!」

「ジン類は皆ケーキが好きなんだろう?!!だからキミも喜ぶと思ってね!!!ほらほら、口にしたまえ!!!」

別にジン類全員がケーキ好きじゃないのに、とか考えつつ自分はマッドサイエンティスト特製サンドイッチを口に運んだ。旨い。

「ふふん。このボクが腕によりをかけて作ったからね!!!味はピカイチに違いない!!!そうだろう?!!」

ああ、旨いよ。今まで食べたどのサンドイッチよりも。
……ありがとう。

「ハッハッハ!!!驚くことなかれ!!!プレゼントはまだまだあるんだぞ!!!」

そう言いながら、昼にはまるでお子様ランチみたいなランチプレートを、晩にはハンバーグを振る舞ってくれた。

ん……?ハンバーグを焼くための鉄板なんかうちにあったか……?

「ああ、気にしないでくれたまえ!これはボクのポケットマネーで購入したものだよ!!!キミも好きに使ってくれて構わないからね!!!」

「それから……誕生日おめでとう!!!」
クラッカーを鳴らして、ホールケーキまで用意してくれた。

「こんなに食べられないかもって??でもせっかくの誕生日なんだから、雰囲気作りは大事だろう?!!もし食べられなくても安心したまえ!!!残りは全部ボクが頂くからね!!!」

自分はこいつとケーキを囲んだ。
今まで食べたどんなケーキよりも美味しかった。

「あ、そうそう!これをキミに渡さないとね!!!」
そう言って、最新鋭のPCとミントグリーンのテディベアを自分に渡した。

いや、ありがたい、けど……流石に使いこなせないし、受け取るのも憚られる……。

「ん??そんなに高価なものなのかいこれ??ボクはイマイチこの国の通貨のことを理解していないからね!!!そこはあんまり気にしないで、好きに使ってくれたまえ!!!使いこなせないのならボクが使っちゃうよ!!!」

そう言いながら、あんたは早速PCを改造し始めた。流石マッドサイエンティストだ。

その様子を横目に、自分はあんたの髪とお揃いの色をしたテディベアを見つめた。特別ぬいぐるみは好きじゃないのに、とても嬉しい。可愛いな、このテディベア。

誕生日に初めて食べたホールケーキ。
初めて貰った誕生日プレゼント。

今までの人生で一番幸せな誕生日だ。

ちょっと恥ずかしいなんて思いつつ、自分は言った。
「本当に、本当にありがとう。最高の誕生日だよ。」

「んー?なんか言ったかい??まぁ、気に入ってもらえてよかったよ!!!来年に向けて、ボクもまた準備をしておくね!!!」

来年も、こんな風に誕生日を迎えられたらな。
そう思って眠りについた。

3/24/2024, 4:07:10 PM

「ところにより雨」

目が覚めた。でもまだ眠い。時計を見る。もう8時か。
自分はやっと起きたというのに、自称マッドサイエンティストの子供はとっくに朝ごはんの準備を終えていた。

「おはよう!!!今日も変わらず朝が苦手だね〜!!!」
そう言いながら、そいつはテレビをつけつつトーストと卵を焼き始めた。

テレビから天気予報が流れてくる。
〇月×日、△曜日、ところにより雨───

あー、今日は買い物に行くつもりだったのに、雨が降るのか……。仕方がないけど明日に変えようかな、そう思っているうちにトーストと目玉焼きが出来上がったみたいだ。

いい匂いがする。

「ふふん。今日は久しぶりに目玉焼きトーストを作ってみたよ!!!ボクが作ったんだから美味いに違いない!!!」
そう言って出来立てのトーストを頬張る。

自画自賛は置いておいて、たしかに美味かった。

「あ、そういや今日は買い物に行くんだろう??」
ああ。でも雨だからやめようかと思って。
「そんなこと言わずに〜!!!ボクも一緒に行くから買い物をちゃんとしたまえよ!!!」

やれやれ、仕方がない。
自分たちは冷たい雨の中、買い物に行くことにした。

もう春だというのに寒い。
「冷えるね〜!!!ボクは平気だけども!!!」
チョーカガクテキソンザイは呑気に言う。

家から5分くらいの場所のスーパーにつき、色々と買い物をした。最近減りの早い卵、食パン、トマト、それから夕食用のコロッケ。
「おいキミ!!!これを買い忘れてるぞ!!!」
そう言いながら大量のチョコレートを買い物カゴに放り込んだ。

はぁ……まあいいか。
買い物を終えて、スーパーを出る。
その時、晴れ間が見えていることに気づいた。

傘を差さなくてもいいから楽だと思いつつ帰路に着くと、あいつは急に叫び出した。
「見たまえ!!!ほら、あっち!!!」

言われるがままに指差す方向へと目を向けると、
虹が出ているのが見えた。
久しぶりに見た虹は、街を七色に照らしていた。

たまには雨の日に出かけるのもいいかもしれないな。
そう思って、自分たちはゆっくりと家に帰った。

3/24/2024, 10:01:49 AM

「特別な存在」

自分は生まれてこの方孤独ばかり感じていた。
家族どころか、行く先々でまるでいないかのように扱われる、静かで平穏な日々。

自分にとっては、それが当たり前だった。

揺り籠から墓場まで、そういう日々が続くんだ。
そういう確信めいたものが、自分の心の中にあった。
だから、今日にも明日にも明後日にも、思い入れなんてないつもりだった。

だけど、あんたが突然現れたんだ。
ミントグリーンの髪で、やたら目がキラキラした、声のデカい自称「マッドサイエンティスト」だというあんたが。

それからというもの、あんたの「宇宙を救ってくれ」という頼み事を解決していく日々が今も続いている。

あんたは少しずつ自分たちの国の暮らしを理解して、あんたのペースを自分に合わせてくれた。1ヵ月ぶっ通しでずっと起きてても平気そうだったのに、「まぁ最適化は大事だからね!!!」とか言って。さすが「チョーカガクテキソンザイ」なだけはある。

それから、「温泉たまごトースト」とか「ホンビノス貝の味噌汁」とか、よく分からんけど美味い料理も作ってくれる。

他にもあんたは色んなことしてくれてるよな。
ニンゲンの感情のことを考えたり、宇宙の構造のことを教えてくれたり、それから、自分と友達になってくれたり。

自分に初めてできた、友達。
気恥ずかしくて直接は言えないけど、自分にとってあんたは特別な存在だよ───

「な〜にを一人でべらべらと独白しているんだい???ちったぁ洗い物のひとつでもしたまえよ!!!」

しまった!いつの間に!!

「へ〜ェ、ボクがキミにとっての特別な存在かぁ〜!ま、悪くないね!!!」

「それはそうと、そろそろあのアニメが始まるよ!!!テレビをつけたまえ!!!」

全く、やかましいやつだな……。
でも、あんたのおかげで、毎日がちょっと楽しい。
言われた通り、自分はテレビの電源を入れた。

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