シロツメ ナナシ

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11/22/2025, 6:44:41 AM

『夢の断片』


たったひとつみつけた
      小さな小さな物語―――

✉️ 𓈒𓏸
未来の私へ―――

あなたに謝りたい

私で…
こんな私でごめんなさい…
自身もなくて、何も出来なくて、
なかなか1歩が踏み出せなくて…

人前が怖いし……怒られるのも怖い…
すぐに緊張で失神しちゃうほど弱くて……
私は……生きてるのが辛くて…
人間向いてないんだって……
自分でそう思って仕方ない……

なりたい自分もよく分からなくて
できるようになりたいことも
なんだかとってもふわふわしてる…
世界に目を向けても、
何から何まで
嫉妬して苦しくなることばかり……

こんな手紙を書いて…
未来の自分にごめんだなんて
おかしなことしてるけど………
でもやっぱり……言わなきゃ……
言わなきゃ行けない気がしてて……

ごめんなさい………

ごめんなさい………

ごめん……―――



―――
 全てがどうにか読めるほどで
 何ヶ所も濡れたあとがあった
 手紙は誰に送るでもなく、
 枕の下にそっと入れ、
 その人は眠りについた
―――


📧 𓈒𓏸
過去の私へ

これが届くとは思ってないけど
それでもありえない奇跡を
試しに信じながら
この手紙を書いてみます

過去の私へ
手紙、読ませてもらいました

よく覚えてます
あなたは私だから、
その時の悲しい気持ちや悔しい気持ち、
どんなに頑張っても夢に届かないと言う
歯がゆさどころか、
悔しくて悲しくて、自分が嫌いで
どうにかなりそうな気持ち、
特別になりたかったその想い、
今も私は覚えてます


私はいくつかある
未来の私よひとつの姿
………だと思う、自信はない!

けど文字通り、
可能性のひとつです
その頃のあなたに
今の私が想像できるか分かんないけど
割と上手くいってます
そこから立ち上がるのは本当に大変でした
好きなことを始めるのにも
手は震えるし、嗚咽は止まらないし、
普通の行動や普通の遊ぶことさえ、
泣きながら、吐きながら、
本当に大変でした
特に、誰にも理解されないことだから
ますますそこから心は粉々になるばかり……

……でも、私はここにいます
時間もかかったし、
私なりに大変だったけど、
少なからず理解者もみつかり、
楽しめるようになりました

過去の私、あなたのおかげです
ごめんなさいが沢山あった
まぁ、それはきちんと貰おうかな
何もしなかったが故に大変だった
っていう事実は少なからずあったから
けど、そのおかげで
私に足りないものが明確に
見えるようになったのもまた事実だから
なんともかなぁー


そこで、
あなたにお願いがあります!

私がここにたどり着くまでに
小さな落し物を色々しました
拾えるだけでいいので、
未来の私の元に、届けてくれませんか?

探し方は至って簡単!
「嫉妬心」です!
その中に、なりたい自分のヒントが
たくさんたくさん隠れてます!
二番煎じと怯えないで大丈夫!
他の人がすごいとしり込みしなくて大丈夫!
そこから誰よりも何よりも持ってきて欲しいのは
「楽しむ心」を、沢山持ってきて欲しい!
もしもあなたが
私の元に届けに来ることが出来た時
あなたは私の元にたどり着くことは
出来ないはずです

なぜって?

過去のあなたが
未来のわたしを 追い抜いた証拠だからです!
進み方を教えました!
落し物を私はしました!
つまり、今のあなたは
この未来の私よりも
さらに良い未来に進む権利と資格を得ました!
おめでとー!!ドンドンパフパフ!!

そして同時に!【勝負だ!!】
勝負内容は……
私より幸せになって見せやがれ!!
これは挑戦状だ!!!

未来のこの私は
それなりに幸せだ
できることはやってきたから。
だからこそ!私を超えてみろ!!

もしも幸せになれたと
あなたが感じた時に
気が向いたらまた手紙を書いて!
その時に色々教えてよ!


……と、届くか分からないけど
色々書いてみたわけで

んじゃ、そういうことで
落し物拾い、よろしく〜


追記!
生きててくれて、ありがとう
手紙も、ありがとう
あと、勝負は勝つからね!


―――――――――



――――――



―――




✉️ 𓈒𓏸



〜シロツメ ナナシ〜

11/21/2025, 6:34:12 AM

『見えない未来へ』
      〜星の図書館〜


え?
未来の自分に手紙を出したい、ですか?

それはそれは
面白い試みですね
いわゆるタイムカプセル
ってやつですね
私は好きですよそういうの

ただ問題なのは……
「今すぐ未来の自分に届けたい」
と言う点ですかねぇ……
流石にここ夢の世界の〜星の図書館〜でも
神様は時間に関する魔法や技術だけは
人間には与えてくれませんでしたから
叶えるのはできませんねぇ

ですが……そうですね
普通に、と言いますか
ここでお手紙を書いて、
タイムカプセルとして保管しておくのは
大丈夫ですよ
そういうのは歓迎してます

というのも実は
以外と皆さんやってらっしゃる様子ですよ
先日使えるようにした「ユアルーム」
部屋の本棚にアルバムがあったと思います
あの中に自分の書いた手紙を
挟んで置いとくだけなんですけどね
ですが意外と皆さん、
忘れちゃう人は忘れちゃうんですよ
なので、タイムカプセルとしては
しっかり役割を果たしてますよね

ええ、お部屋に行って
好きなように書いてみてください

ただし、
この世界でのタイムカプセルは
少しだけ注意が必要です
何を書いてもあなた自身の問題であり
あなたの自己責任になりますが
ここで書いたものは同時に
「今のあなたの気持ちを
そのまま未来に送り届けること」になります
例えば楽しい事を書いたなら
その楽しい気持ちがそのままいつか届きます
同じように、怒りやかなしみ、
その他申し訳なさなどの気持ちも
内容を忘れてもいつかそのままの感情が
花火のように届くことがあります

迷いも、感謝も、不安も、応援も

どうか気をつけて書いてくださいね

ん?
私がタイムカプセルを
好きな理由ですか?

たとえどんな理由や
たとえどんな気持ちだろうと
たとえ程度がどうだろうと
ひとつ確信していることがあります

タイムカプセルを残すと言うことは
それは、その行為そのものが
その人が、
【未来を諦めてない証拠】だと
私は信じてるんですよ

なので、ええ
ぜひ書いてください
それから、
この図書館を利用してくださって
本当にありがとうございます

ではでは、
どうか上手に活用してくださいね


〜シロツメ ナナシ〜

11/20/2025, 5:52:02 AM

『吹き抜ける風』


ことある事に ヒリヒリする

心に穴が空いている

そよ風程度の優しさも

今の私に 痛くてキツイ

わかって欲しいの気持ちある

ほっといてって気持ちもある

笑いたいし 泣きたいし

怒りたいし 悲しみたい


風が私の 傷 触れる

風が私の 傷 運ぶ

風が私に教えてくれる

私にさえも分からない

どこが痛くて辛いのか

傷と時計とカレンダー

一緒に持って 教えてくれる

その悲しみはこの時の

この激おこはあの日のやつ

ゆっくりゆっくり、教えてくれる


どんな傷が いつの傷が

ひとつひとつ、丁寧に、

紐解き 初めて、

治り始める 心の傷が―――


〜シロツメ ナナシ〜

11/19/2025, 6:25:06 AM

『記憶のランタン』


……ふぅ、
今日はひとつですか……
まぁ、そもそもつかないのが
当たり前ですから、仕方ありませんか……
むしろひとつ着いたことを
喜びましょうかね

……おや?あなたですか
いらっしゃい、星の図書館へ


       〜星の図書館〜

さぁどうぞ
あなたはカフェオレでしたね
お砂糖も置いときますから
お好きなだけどうぞ〜

私も、ちょっと甘めに
いただきますっと


―――ん?
なにをしてたのか?ですか

私がたまに
図書館の周りの海辺に欠片や記憶、
言葉を探すのはご存知でしたかね?

それと同じように時々
人の記憶の中を散歩しに行くこともあるんです
あーご心配なく
あくまで、お願いしに来た人だけです

そうですね、例えば……
あなたにも、ひとつやふたつ
思い出せない記憶ってあると思います
私はその記憶を
思い出すきっかけを灯しに行ってるんですよ
それもあくまで散歩のついでぐらいの感じです

よいしょっと
このランタンを使って散歩をしてるんです
星のランタン、
このランタンの火は色とりどりで
あらゆる色に変化してくれます
人の記憶というのは、小さな刺激で
思い出すきっかけになります
このランタンはそのきっかけ作りのひとつ
依頼された人、あるいは私のお節介で
人の触れられる範囲までの記憶に入り
ランタンを照らして、
記憶をほんの少しだけ
呼び覚ますきっかけを作ってます
しかしこれはあくまできっかけ
完全に呼び覚ますことはできませんし
きっかけに触れることも割と稀なんです

そうだ、
こちら私の持ってるランタンと
同じものをお渡ししておきましょうか

ええ、大丈夫です
夢の世界ですし
これはあなた自身にしか使えません
効果も少ないかもしれませんが
あなたの記憶を思い出させる
何らかのきっかけに繋げて下されば幸いです
お守りと思って、どうかお役立てください


さて、
今日は利用者さんも少ないので
私はもう少しだけ
記憶の散歩に行きますね
そのランタンは、星の栞の中に
持ち運べるよう閉じ込めておきますね
思い出した時に栞から取り出してください

それから、
「プラネタリウム」ルームは
私が戻ってからにはなりますが……
そうですね、あなたにもひとつ
「ユアルーム」をご案内しましょうか
この通路の先に扉があります
どの部屋から入っても
あなたの部屋に入れます
鍵はもちろん、あなたの星の栞、
簡単に言えば、
夢の世界のあなたの部屋です
ええ、いいんですよ
夢の世界ぐらい、あなたの都合よく
できてて欲しいじゃないですか
ただし、部屋やしおりの管理は
どうかご自身で責任をもって行ってください
さすがの私でも…
そこまで管理できませんので。
           ―――っふふ


ではでは、
どうぞご自由にゆっくり
ご活用くださいね

あーそうそう
星のランタンの火加減は
結構自由が効きますし
周りが燃えることもないですが
使いすぎだけはご用心
まれに意図せず、
記憶を蝕むことが聞かれてますので
たまに休みながら使ってくださいね

では、また―――


〜シロツメ ナナシ〜

11/18/2025, 3:34:33 AM

『冬へ』


「ニキってなに?」

ニキって 漢字で二季って書く
日本も四季あるけど
だんだん春と秋が
まるで無くなってるっしょ?
だから二季(ニキ)って言う
          ―――らしい

「初めて聞いた時には
 アニメの二期の話かと思った」

マジでそれ

〜シロツメクロツメ雑談会〜


「んで夏から冬に変わったわけだけど」

次ズラにすると
地味にスゴイこと言ってるよね
夏から冬になりましたって

「でも実際にテレビでもなってるじゃん?
 先週まで30度を超える夏日でしたが
 今日はこのように大雪です―――
 ……とか、目も耳も疑うし」

おかげで割とマジで風邪ひいたし……

「体調管理に気おつけよー
 ……とかそんなレベルじゃない」

実際そうよね〜
あっつい夜中だから
いつも通り掛け布団1つを
お腹に乗っけてるだけだったのに
朝になったら木枯らし吹いてるんだもん
そりゃ風邪ひくわな

「おかげでこちとら
 緊急冬支度ですよほんとに…
 あー面倒くさいったらありゃしない」

灯油も高いもんねー

「オマケに重いし……
 行きたくねー!やりたくねー!!」

あれは腰に来る……

「ちなみにギックリ腰経験は?」

1歩手前まで行った
それでも二度と経験したくない……

「足腰痛めるのは筋肉不足だとさ
 筋トレがんばれー」


〜シロツメ ナナシ〜
(ダンベル軽いのしか持てない)

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