『夢の断片』
たったひとつみつけた
小さな小さな物語―――
✉️ 𓈒𓏸
未来の私へ―――
あなたに謝りたい
私で…
こんな私でごめんなさい…
自身もなくて、何も出来なくて、
なかなか1歩が踏み出せなくて…
人前が怖いし……怒られるのも怖い…
すぐに緊張で失神しちゃうほど弱くて……
私は……生きてるのが辛くて…
人間向いてないんだって……
自分でそう思って仕方ない……
なりたい自分もよく分からなくて
できるようになりたいことも
なんだかとってもふわふわしてる…
世界に目を向けても、
何から何まで
嫉妬して苦しくなることばかり……
こんな手紙を書いて…
未来の自分にごめんだなんて
おかしなことしてるけど………
でもやっぱり……言わなきゃ……
言わなきゃ行けない気がしてて……
ごめんなさい………
ごめんなさい………
ごめん……―――
―――
全てがどうにか読めるほどで
何ヶ所も濡れたあとがあった
手紙は誰に送るでもなく、
枕の下にそっと入れ、
その人は眠りについた
―――
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過去の私へ
これが届くとは思ってないけど
それでもありえない奇跡を
試しに信じながら
この手紙を書いてみます
過去の私へ
手紙、読ませてもらいました
よく覚えてます
あなたは私だから、
その時の悲しい気持ちや悔しい気持ち、
どんなに頑張っても夢に届かないと言う
歯がゆさどころか、
悔しくて悲しくて、自分が嫌いで
どうにかなりそうな気持ち、
特別になりたかったその想い、
今も私は覚えてます
私はいくつかある
未来の私よひとつの姿
………だと思う、自信はない!
けど文字通り、
可能性のひとつです
その頃のあなたに
今の私が想像できるか分かんないけど
割と上手くいってます
そこから立ち上がるのは本当に大変でした
好きなことを始めるのにも
手は震えるし、嗚咽は止まらないし、
普通の行動や普通の遊ぶことさえ、
泣きながら、吐きながら、
本当に大変でした
特に、誰にも理解されないことだから
ますますそこから心は粉々になるばかり……
……でも、私はここにいます
時間もかかったし、
私なりに大変だったけど、
少なからず理解者もみつかり、
楽しめるようになりました
過去の私、あなたのおかげです
ごめんなさいが沢山あった
まぁ、それはきちんと貰おうかな
何もしなかったが故に大変だった
っていう事実は少なからずあったから
けど、そのおかげで
私に足りないものが明確に
見えるようになったのもまた事実だから
なんともかなぁー
そこで、
あなたにお願いがあります!
私がここにたどり着くまでに
小さな落し物を色々しました
拾えるだけでいいので、
未来の私の元に、届けてくれませんか?
探し方は至って簡単!
「嫉妬心」です!
その中に、なりたい自分のヒントが
たくさんたくさん隠れてます!
二番煎じと怯えないで大丈夫!
他の人がすごいとしり込みしなくて大丈夫!
そこから誰よりも何よりも持ってきて欲しいのは
「楽しむ心」を、沢山持ってきて欲しい!
もしもあなたが
私の元に届けに来ることが出来た時
あなたは私の元にたどり着くことは
出来ないはずです
なぜって?
過去のあなたが
未来のわたしを 追い抜いた証拠だからです!
進み方を教えました!
落し物を私はしました!
つまり、今のあなたは
この未来の私よりも
さらに良い未来に進む権利と資格を得ました!
おめでとー!!ドンドンパフパフ!!
そして同時に!【勝負だ!!】
勝負内容は……
私より幸せになって見せやがれ!!
これは挑戦状だ!!!
未来のこの私は
それなりに幸せだ
できることはやってきたから。
だからこそ!私を超えてみろ!!
もしも幸せになれたと
あなたが感じた時に
気が向いたらまた手紙を書いて!
その時に色々教えてよ!
……と、届くか分からないけど
色々書いてみたわけで
んじゃ、そういうことで
落し物拾い、よろしく〜
追記!
生きててくれて、ありがとう
手紙も、ありがとう
あと、勝負は勝つからね!
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〜シロツメ ナナシ〜
11/22/2025, 6:44:41 AM