『どんなに離れていても』
「むりむりむりむり!
むーーー!りーーーー!」
だよねぇ、分かってた
「絶対!遠距離とかむりー!!」
大丈夫だって!
ちょっと聞いてみただけだから
「想像もしたくないー!!」
ごめん、ごめんって!
ここまでとは思わなかった…
「んじゃあんたは大丈夫なの!?」
いや、俺も全然ダメだけどさ…?
「んじゃなんで聞いたの!?」
いやそれは、
知っとこうと思ってさ?
今までこの手の話って
あんまりしたことないっしょ?
「ん、…ん〜まぁ
するのも割と最近…だもんねぇ」
でしょ?んで、
そういうのから知っとこうと思って
そう、ただの世間話
「少なくとも私はヤダ!
子どもできても全員で
お父さんやっつけろー!
ってしていたいもん!」
やることがかわいくも物騒だ…
「いーぃ!?
大変なのは仕方ないけど
あちこち行くようなのは
極力勘弁だからね!?」
ぁ、ああ、わかった
わかったから近い…!
「良いでしょ!
なに、いまだに照れるもんなの?」
…ん、すこーし まだ
「…んふふ、ばーか」
な…!ってうぉ! ん…!
「ん…
ん〜、ふふ~
押し倒しちゃったー♪」
~シロツメ ナナシ~
『こっちに恋』『愛に来て』
〇「いいから!
こっちに…来いって!」
●「いーやーよー!
あなたこそ…!こっち……来てよ!」
〇「い…!や…!…だ!」
●「なー!んー!でー!よー!?」
〇「俺に!着いてくる方が!
その方が!世間体気にしなくて!
動きやすい!だろ!?」
●「そんな考え!もう古い!
プライドとか!置いときなさいよ!」
〇「俺が!前の方が!
大丈夫!だろうが!」
●「あなたが!私の!
後ろ!だろうと!横!だろうと!
もう!恥ずかしい時代じゃ!
ないんだっ!て…ば!!」
〇「そんな簡単に!
変えれるわけ…!な!い!だ…ろー!」
●「ちょっ!あーもう!
ぐぬぬぬ!!!」
〇「ぐっ!こいつ…!」
●「強情すぎ!!
あなたは!私が!引っ張るから!!」
〇「それはやーだって!
いってんだーろーが!」
●「いー!いー!でー!しょー!?
なにが!そんなに!
気に!なるの!?」
〇「それじゃ!オレが!
ダメに!なるだ!ろうが!」
●「ダメでも!いい!じゃん!」
〇「よくは!ない!だろ!」
●「それは!アタシも!
いっしょ!だけら!」
〇「お前に!そんなの!
ないから!気に!すんな!」
●「アタシが!気に!してるって!
言ってん!のー!」
〇「とに!かく!
気になるもんは!
きに!なる!んだ!よー!」
●「だーかーらー!
気に!しすぎ!だって!ばー!」
〇「まーけーたーくーなーいー!!
●「勝ち!負け!じゃ!
なー!いー!のー!!」
〇「頼むから!
こっちに!こーいーよ!!」
●「いーやーだー!!
あな!たが!!きーてー!!
私が!良いって!言ってる!でしょ!?」
……と まぁ、
こんなやり取りが
今後も散々続くのだが
その手だけは
決して離さない2人なのでした―――
~シロツメ ナナシ~
『巡り逢い』
神は人間ほぼ全員に不公平
………だと思ってしまう
生まれも育ちも環境も
あらゆる全てが違うように作ってる
まぁ、神からしたら
いい迷惑な話だろうけどね―――
長い歴史をかけて
一人ひとりが作り上げた
それぞれの世界から
新たな「ひとり」が
「そこ」から生まれるわけだから
恨んでないといえば
それはそれで嘘になるけど…
でも、私が1番恨んでるのは
この際そこではなくて…
神は人に試練を与える
乗り越えられない壁は作らない
ただし、場合によっては
一度きりだったり、
酷い傷をおわせたりする
さらにいえば、
その全てのチャンスは
ほぼ一度きり
そしてそこに行くまでに
必要なカギさえも
ヒントは無い
全て自分で探す
あるいは運に委ねることもある
偶然の巡り逢い
必然の巡り逢い
ほんとに誰にも分からない
そのことに気づいたのは
ずっとあとになってから
私は信じられなかった
この世にタイムマシンなんて
無いとは思ってるけれど
少し先の未来なら
みんな知ってるとばかり
私はずっと思ってた
だから私は進まなきゃ
ここから先の道が
どれだけ怖く感じても
どれだけ掴めたチャンスを
こぼしていたとても
そうやって
生きていかなきゃいけないことに
私は恨みを持っている…なんて
私の人生は
まだ終わったわけじゃない
どうしても…本当にどうしても
自力でも他力でも
立てなくなってしまうその日まで
私は進んでいく
私だけの、巡る愛を
探すために
創るために
そして、
1人でも多くの人に
あげるために
……ちょっとすごく、強がりながら
~シロツメ ナナシ~
『どこへ行こう』
私は自由が怖かった
決まった枠の中にいる
そのこと自体に気づけなく
それは言うなら井の蛙
ホントの自由を知った時
自由という名に縛られ動けず…
私は逆にさまよった
自由がホントにあるなんて
私はずっと知らなかった
別に今日まで教わった
それらが悪では無いけれど
相手の都合のいいことを
かなり含んだ常識だった
私が私らしくいる
そうなるまでの長い道
見晴らしいいのに彷徨って
やっと見つけた自分軸
「今日はどこに行こうかな」
こんな言葉が自然と出て
わたしはフッと気が付いて
笑いながらも泣きながら
怯えながらも楽しみながら
私は次に進んでく
行こうよ私、次に行こう
まだまだ未知が待ってるから
怖がり進んでなんぼの人生(みち)
〜シロツメ ナナシ〜
『big love!』
えっへへ〜
つーかまーえたー♪
ん?そりゃ怒ってますよ?
なんでかって?
そんなことも
分からないんですかー?
じゃあ5秒上げますから
応えてみてくださいね?
5
4
3
2
……………ふふ、残念
正解は〜……、
あなたがトイレに行ったから!
でした〜
私があなたと会えないこの2分間
どれだけ不安だったか…、
分かりますか?
トイレぐらいで?
なんで……
……そんな、
寂しいこと言うんですか?
だってあなた……
私がちょっと動画に夢中だからって
あなたが黙って
勝手にどっかに行っちゃうんですよ?
……悲しいじゃないですか!
もう黙ってどこかに行ったり
しないでくださいね?
家の中でももちろん
トイレだろうとお風呂だろうと
ゲームしてる時も同じものします!
寝る時はいつだって私が横で
ちゃーんとそばに居ますから♪
それにお出かけの時だって
ちょっとした散歩も
どんなお買い物ももちろん
どこにだってついて行きますよ!
だから、ぜーったいに!
離しませんからね?
―――だーい好きですよ アナタ♪
〜シロツメナナシ〜