『風を感じて』
〜自分軸の始まりの始まり〜
―――いつからだろう
褒められたくて頑張った
認めて欲しくて頑張った
勝ち取りたくて頑張った
負けたくなくて頑張った
ひとに言われて頑張った
―――いつからだったのだろうか
…ずっとどこにも、
自分の軸がないことに
私はちっとも気づかなかった…
今だってよく分かってない
無いはずがない!…そんな感じ
そして………
頑張っても褒められなかった
頑張っても認められなかった
頑張っても勝ち取れなかった
頑張っても負けてしまってた
頑張ってたのは…だれのため?
心はバキバキ 折られていた
折れて折れて、また折れて
周りも自分も責めていた
責めて責めて、また責めて
心のやり場が分からない
吐出し吐出し、また吐いて
吐き出し疲れて自分に問う
ありきたりなそんな問い
私は一体、何がしたい?
私は一体、何が好き?
私は一体、何がイヤ?
私は一体、どこ向かう?
問いて問いて、また問いて
応えはなんにも返ってこない
問いて問いて、また問いて
やっぱり応えは返ってこない
聞いた聞いた、ただ聞いた
心の声を、ただ聞いた
声はなんにも、聞こえない
それでも私は聞き続ける
聞いた聞いた、ただ聞いた
「今の私」を、ひたすら聞いた
聞いて聞いて、また聞いて
生きる心と本能に
応えは言葉じゃなかったから
理由は一旦 置いといた
「なんとなく」に 身を委ね
気の向くままに 動いてく
「なんとなく」を 辿ってく
行きたい場所は 足に任せ
にがてなものは ただ逃げた
すきかどうかは 置いといて
気の向くままに 動いてく
比較や優劣 心が痛い
それもそのまま感じてみる
悲しい苦しい… 頑張った
寂しい悔しい… 頑張った
堪えた怒った… 頑張った
我慢し抑えて… 頑張った
わたしはずっと 頑張ってた
自分以外の誰かのために
私は私を押し殺し
誰かのために頑張ってた
殺して殺して 押し殺し
今の自分が 迷子になるほど
だから今は、命に聞く
あなたの好きは、なんだろ?と
理由は別にいらないから
なくていいから選んでね
好きな理由は なんとなく
始めてみたのは なんとなく
行きたい理由は なんとなく
辞めたい理由は なんとなく
目に止めたのは なんとなく
「なんとなく」も立派な理由
「わたし軸」な、立派な理由
初めてそれで動いた時
私の風を感じてた―――
〜シロツメ ナナシ〜
232
『夢じゃない』
文明の目覚しい発達があった
崩壊したままの場所があった
大自然に溢れる世界があった
砂だらけの砂漠地帯があった
四季を感じられる国があった
万年おなじ気候の国があった
お腹いっぱい幸せな子がいた
何も食べれず空腹の子がいた
盗みが犯罪な世界があった
盗みを教える世界があった
戦いもなにも無い世界があった
武器が当たり前の世界があった
文字の書き方を教える人がいた
戦場の勝ち方を教える人がいた
水道を捻れば水が飲める世界があった
井戸水も汚れて飲めない世界があった
明日を夢みて布団で眠る子がいた
今夜が怖くて怯えている子がいた
朝日が昇る世界があった
朝日が昇る世界があった
どちらも存在する世界
どちらも、夢じゃない世界―――
〜シロツメ ナナシ〜
231
『心の羅針盤』
ポケットに手を入れた
やっぱり壊れた羅針盤
そっとしまって問いかける
もうひとつの羅針盤
「もしも今 死んだなら―――」
…ちょっと不穏な問いかけを
だけどこれは大切で
今もし私が消えたなら
後悔すること探してみる
最期に食べたいもの探す
最期に行きたい場所探す
最期にしゃべるヒト探す
愛してみたいモノはある?
試しときたいことはなに?
配信・投稿 してみたい?
犬や猫と過ごしたい?
誰か人を愛したい?
最期に吹っ切れ 思い切り
手放したい ものや事や人はある?
命を捨てるその前に
今 出来ることや 見たいもの
やっと来たいこと 触れたいモノ
ひとつ、ひとつと、探してみる
ポケットに手を入れた
私の心の羅針盤
やっぱり壊れた羅針盤
それが治るその日までは
今は 「命(いのち)」に聞いてみる
「無意識レベル」に聞いてみる
「もしも今 死んだなら―――」と
もしも心も迷ったら
問いても応えがない時は
命が知ってる かもしれない
教えてくれる かもしれない
押さえ込んでた ホントの音
進みたかった 方向が―――
〜シロツメ ナナシ〜
230
『またね』
〜「気持ち」の断片〜
あの日あの時のこと
「また今度ね」と書かれた
頭の中の箱の中には
放ったらかしにしすぎて
ひとつひとつの内容、
細かいことは
もうほとんど覚えてないくて
「それ」を思い出すのは
今の自分には自力では
できなくなってる
きっかけがあれば思い出すかもだけど…
それでも確かに残ってるもの
それは当時の
「やり場の無い気持ち」や
「言いたかった本音達」
感情だけは心に蓄積されていた
悲しみ、悔しさ、やるせなさ、
怒り、我慢、寂しさ、
さらには
あの日 言ってしまいたかった本音
これらの想いだけが
ずっとそこに残ってしまってて
心の余裕や余白を奪っていた
些細なことでいらいらしたり
わけも分からず泣いていた日
私の本音が言葉を無くしながらも
ずっとずっと「私」に訴え続けていた
ようやくそのことに気づき
私は過去のことに目を向けた
長い時間をかけて
懸命に押し込めまくってた
「また今度ね」の箱の中と
やっと自分と向き合い始めた
――――――おまたせ、私
泣いてるの?
いつかは忘れたけど…
きっと言われて悲しかった「気持ち」
怒ってるの?
どのことか忘れたけど
きっとされて我慢しちゃった
無理や痩せ我慢をしていた「気持ち」
悲しいの?
いつの日だったか…
人といるのに独りに感じた「気持ち」
不安なの?
これは常に感じている
人には相談がしづらい、
自信が無いと言う「気持ち」
言いたかったんだよね?
これは多分あの日のこと…
言いたいけれど傷つけるのが怖くて
言い出せなかった時の「想い」
頑張ったんだよね?
これは日頃の些細な努力
当たり前を頑張ったんだって
認めて欲しかった時の「思い」
気づいちゃったんだね?
これは分かる
自分には無理なんだと
心の奥の奥に押し殺してたのに
自分と他人の今の在り方や生き方を
見て聞いた時に感じた「理想の自分や夢」
後悔してるんだね?
これも……わかる
これらの事を我慢して
他人が不幸にならないために
ずっとずっと自分のことを
後回しにしてきちゃった日々への「後悔」
…本当に…ごめんなさい、
ありがとう
もう 大丈夫だから
もう 蔑ろにしないから
これからこそ
あなたを大切にしたいから
ずっと、一緒に―――いて下さい
〜シロツメ ナナシ〜
229
『泡になりたい』
「……泡 みたいに、
消えて…なくなりたい―――」
長い…長い沈黙
悩みに悩んだであろう
思い悩んだ表情
かつて
1番信じてる!と言ってくれた私にさえ
今ここで
もう一度信じなおさなきゃならないほど
言い淀むほどなのだから
その心の葛藤と覚悟は…
友がその一言を言うための心は、
この言葉の重みと勇気は、
一体どれ程のものだったのだろうか
今の友が抱えてる心の傷を
私は必死に想像することしか出来ない
口から全てが出てくるような嗚咽感か
心臓をナイフで刺されるような痛みか
ゾウに踏み潰されて死ねない苦しみか
水の中に何時間も入れられて生き苦しむか
その一言を発してから
私は
「……そうだったんだ」
私は色んな思いを込めて言った
少しして、
ゆっくり……
ゆっくり…………
友の表情が、崩れていく―――
その話す勇気からくる緊張から
本人的に開放されたからだろうか
友は大声で泣き出し、
怒涛のように思いの丈を話し始めた
最近あった辛いことから
言えなくて辛かった気持ち
過去からずっと押さえ込んでた考え方
自分や周りとの差
中には自分に対する
大小様々な不服もでてきたりもした
目の前に、
本来の友 がそこにいた
言い終え、聞き終え、
泣き疲れ、冷静になり
「……ごめん」と
なんで?
「酷いこといっぱい言った…」
それは自分にだけじゃないし、
自分もあなたに言ってきたことある
それが、怒りの感情に乗ってただけ
「……負の感情で
八つ当たりみたいに言うなんて…」
怒りや憎しみは
負の感情なんかじゃないよ
列記とした人間らしい感情だよ
友はそれを今日まで
ほとんど使って来なかったから
そのコントロールが上手くないだけ
あなたに、人間に
負の感情なんか多分ないよ
その使い方が、
上手じゃない人がちょっと多いだけ
使ったら…ちょっと落ち着いたでしょ?
「……うん、ごめん」
ありがと がいいなぁ
「………あんがと」
あいよ
「…でも、どうして?」
なにが?
「…どうして受け止められるの?」
忘れた?
ちょい昔にこっちの気持ちを
受け止めてくれてるんだよ?
よくよく似た気持ちをね
「………そうだったっけ?」
そういうこと
あとこれもお返し
「…?」
世間が変わらないのが悔しいけど
―――でもお互い、
ひとつ 強くなれたかもね
〜シロツメ ナナシ〜
228