『夢じゃない』
文明の目覚しい発達があった
崩壊したままの場所があった
大自然に溢れる世界があった
砂だらけの砂漠地帯があった
四季を感じられる国があった
万年おなじ気候の国があった
お腹いっぱい幸せな子がいた
何も食べれず空腹の子がいた
盗みが犯罪な世界があった
盗みを教える世界があった
戦いもなにも無い世界があった
武器が当たり前の世界があった
文字の書き方を教える人がいた
戦場の勝ち方を教える人がいた
水道を捻れば水が飲める世界があった
井戸水も汚れて飲めない世界があった
明日を夢みて布団で眠る子がいた
今夜が怖くて怯えている子がいた
朝日が昇る世界があった
朝日が昇る世界があった
どちらも存在する世界
どちらも、夢じゃない世界―――
〜シロツメ ナナシ〜
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8/9/2025, 6:52:27 AM