『またね』
〜「気持ち」の断片〜
あの日あの時のこと
「また今度ね」と書かれた
頭の中の箱の中には
放ったらかしにしすぎて
ひとつひとつの内容、
細かいことは
もうほとんど覚えてないくて
「それ」を思い出すのは
今の自分には自力では
できなくなってる
きっかけがあれば思い出すかもだけど…
それでも確かに残ってるもの
それは当時の
「やり場の無い気持ち」や
「言いたかった本音達」
感情だけは心に蓄積されていた
悲しみ、悔しさ、やるせなさ、
怒り、我慢、寂しさ、
さらには
あの日 言ってしまいたかった本音
これらの想いだけが
ずっとそこに残ってしまってて
心の余裕や余白を奪っていた
些細なことでいらいらしたり
わけも分からず泣いていた日
私の本音が言葉を無くしながらも
ずっとずっと「私」に訴え続けていた
ようやくそのことに気づき
私は過去のことに目を向けた
長い時間をかけて
懸命に押し込めまくってた
「また今度ね」の箱の中と
やっと自分と向き合い始めた
――――――おまたせ、私
泣いてるの?
いつかは忘れたけど…
きっと言われて悲しかった「気持ち」
怒ってるの?
どのことか忘れたけど
きっとされて我慢しちゃった
無理や痩せ我慢をしていた「気持ち」
悲しいの?
いつの日だったか…
人といるのに独りに感じた「気持ち」
不安なの?
これは常に感じている
人には相談がしづらい、
自信が無いと言う「気持ち」
言いたかったんだよね?
これは多分あの日のこと…
言いたいけれど傷つけるのが怖くて
言い出せなかった時の「想い」
頑張ったんだよね?
これは日頃の些細な努力
当たり前を頑張ったんだって
認めて欲しかった時の「思い」
気づいちゃったんだね?
これは分かる
自分には無理なんだと
心の奥の奥に押し殺してたのに
自分と他人の今の在り方や生き方を
見て聞いた時に感じた「理想の自分や夢」
後悔してるんだね?
これも……わかる
これらの事を我慢して
他人が不幸にならないために
ずっとずっと自分のことを
後回しにしてきちゃった日々への「後悔」
…本当に…ごめんなさい、
ありがとう
もう 大丈夫だから
もう 蔑ろにしないから
これからこそ
あなたを大切にしたいから
ずっと、一緒に―――いて下さい
〜シロツメ ナナシ〜
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8/7/2025, 6:13:15 AM