10/25/2023, 3:50:19 PM
スマホの光に目を慣らす。意識が定まらず、彷徨うこともできず、ここに居るという確かな事実が落ち着かない。明日が来る理由がないから眠りにつけない。明日の朝ご飯と昼ご飯のことを考える。眠れるだろうか。
9/24/2023, 1:17:23 PM
空っぽな私に形はあるのだろうか。
遠くにある海面のきらめきを見るとき、山に分け入るとき、私は彼らのように満たされている。
人と関わるたびにわたしは逃げだして、揺らぐかたちを保つ。
8/21/2023, 11:26:08 AM
文字を刻むと笑った私をこわいと言った君。君のほうがよっぽど恐ろしい。わからない。汚い手で擦り付けて泥にまみれたよ。頰。汚いことば。君のやわらかい嘘のない真実も、泥にまみれたよ。だって、理解できない。それが君の弱さでないとしたら。それが君のストレスの捌け口でないとしたら。まともな脳みそでそれをやっている?おかしいよ。
8/12/2023, 12:46:50 PM
君の奏でる音楽は、僕の知ってる君と違って、静謐で気高かく品があった。公園に行くと、人気のないときを狙ってすべり台を滑りにかけていく君となんだか重なり合わなくて、うろたえるように何度もペットボトルを口元に運んだ。昨日、何も言えない僕に、君が正論を投げてきたときの言葉づかい、抑揚、身振り、顔つき、視線。その全てが君の音楽そのものだった。君は君だった。僕は何も知らないまま口の中に飲み込めない唾が溜まっていく。
8/11/2023, 1:33:07 PM
君の麦藁帽子に僕だけの印をつけた。夏の間中、日差しのつよい場所へ出かける度に身につけていた。公園のベンチでアイスを食べる横顔にツバが影を作る。「昨日食べたアイスよりこっちのほうがおいしい。」レシートをペッと僕の太ももに置いた。
次の梅雨が明ける頃に髪型と髪色を変えると、「今の雰囲気には似合わないんだよね」と被らなくなった帽子がクローゼットにしまってある。