狼星

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6/23/2023, 2:05:53 PM

テーマ:子供の頃は #222

子供の頃は
何でもなれると思っていた。
何でもやれると思っていた。

でも
現実は違って
僕たちの子供の頃
思い描いていたものと
全く違っていて
失望したりする。

でも
だんだん大人になるうちに
人にはやれることと
やれないこと
得意なことと
苦手なことがあることに気がついた。

僕は君と違ってできないことはあるけど
君のできないことができる
僕にしかできないことがある
だからこそいいんだ。
最近そう思える。

もちろん自分の持っているものが
足りないと思うこともある。
憧れたり
尊敬したりする気持ちがないわけじゃない。

ただ
誰かを羨むだけじゃなくて
誰かと自分を比較するんじゃなくて
自分を認めて
褒めて
酔うことだっていいことだと思うんだ。

だって
僕も君も
この世界にたった一人しかいないんだから。

6/22/2023, 12:43:43 PM

テーマ:日常 #221

何の変哲もない日常こそ
愛すべき日常なのだと
私は思った

わかっていたはずのことが
やっぱり失ってからじゃないと実感できなくて
みんなと話したり
みんなと学んだり
喧嘩したり
笑い合ったり
そんな日常がとても懐かしく思う
恋しく思う

いくら悔やんでも戻ってこない日常を取り戻すため
私達は何ができる?


♡2900ありがとうございますm(_ _)m

6/21/2023, 12:46:45 PM

テーマ:好きな色 #220

「そうだな……。好きな色は?」
会話が続かなくなったため、
必死に考えた結果がこれだ。
きっと今回の縁談も失敗だろう。
「あの……。誠さん」
「はい……」
僕はきっと別れを告げられるのだろうなと思いながら、彼女に返事をする。
「私、あなたのこと好きです」
「はぁ……へ?」
彼女から告げられた言葉は僕の予想と違った。
間抜けな声が僕から漏れる。
「え、どうして……」
「あの…、だから素直に話してくれませんか? 固くならないで。趣味の…話とか。楽しい話をしたいんです。その……。誠さんと」
そう上目遣いで言われる。
その瞳がきれいで、
彼女が可愛くて、
あぁ、僕はこの人が好きだなと思った。

6/20/2023, 2:07:03 PM

テーマ:あなたがいたから #219

「もう私、死んでもいいな〜」
不意に友人が言った。
「え? なんで?」
私は苦笑いして聞いた。
「え〜? そんな深い意味はないけどさ〜。今が一番幸せだから? みたいな」
私はそう言って笑う友人の横顔を見ていた。
「あなたが死んだら、残された私はどうなるの?」
「え?」
友人が私を見た。
私の視界が曇る。
「私だってあなたがいたから、ここまで生きてこれたのに。あの時、乗り越えられなかった壁の前で立ち尽くしたままだった。手を差し伸べてくれたのはあなたなのに。私をおいて行っちゃうの?」
私の胸の奥がきゅっと掴まれるかのようだった。
自然に視線が下を向く。その時
「ごめん!」
そう言って抱きしめられた。
温かい友人の体温に思わず涙が溢れる。
「そうだよね! 何言ってんだろ、私! 全く、だめだなぁ〜……。友達失格だなぁ……」
友人は抱きしめる力を強めた。
「私もあなたがいたから生きられているから。あなたも私より絶対先に死なないでよ?」

6/19/2023, 10:45:04 AM

テーマ:相合傘 #218

急に降ってきた雨。
思わず傘を持っていない彼に声をかけてしまった。
傘は一本。
相合傘で彼の肩が当たりそうになって思わず
離れようとしてしまった。
「濡れちゃうよ」
そう言って私の方に傘を傾けてくれた。
彼の気遣いと距離にドキドキしてしまう。
それも私だけ?
私が彼を見ると赤くなった耳が見えた。
私は視線を前に戻した。
この雨が止まなければ、
彼とずっとこうしていられるのかな……
家までの距離がもっとずっと遠くだったら、
もっと彼と一緒にいられるのかな……

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