1年後の事など分かりやしない。
明日の事さえも分からないのだから。
明日、自分が死ぬかもしれない。家族が死ぬかもしれない。
ときどき、そんな事を考える。
自分ならまだいいかもしれない。だが、身内なのなら、それは嫌だ。
まぁ、そんな未来の事なんか考えても意味なんて無いんだろうけど。
ただ、今は此処で笑っていたい。
…けど、もし、初詣で願うとしたら、家族の安全だろうな。
お題【 1年後 】
子供の頃は、ただ純粋で、とても楽しかったんだ。
それが当たり前だった。
だけど、今になって、それは幸せな事だって気付いたんだ。
なんで、こんな風になってしまったのだろう。
いつから、こんな風になってしまったのだろう。
それは、わからない。
ただ分かるのは、今と昔の自分は違うということ。
それが、なんだか少し悲しかった。
お題【 子供の頃は 】
人間、やっぱり、いつも同じ日常を過ごしていると、なんだか毎日がつまらなくなる。
かといって、非日常過ぎるのも嫌だ。
ならどんな毎日ならいいのか。
私は、誰かと本気で笑いあったり、支えあったり、そんな毎日がいいと思う。
まぁ、けど、そんなのは理想で、実際そんな優しい世界は、ほとんど無いんだろうけど。
…けど、もし、そんな日常が手に入るのだとしたら、手放したくはないな。
お題【 日常 】
ひとつの傘で君と2人ぼっち。
ひとつの傘で2人はいるのだから、自然と距離は近くなるわけで、僕の胸は高鳴った。
周りには人1人いなくて、僕は今にも告白をしてしまいそうだった。
だが、僕には、勇気がなくて、言おうとして開けた口を固く閉じた。
僕の隣にいる君は、僕の事を警戒しながらも、僕のいる反対の方向を見ながら歩いていた。
それが酷く悲しかった。
昨日まで、笑顔で話しかけてくれた君はもう居ない。もう僕を思い出すこともないのだろう。
僕が君を殺してしまったのだから。
嗚呼、そういえば君がいなくなった日も、雨の中、こんな風に並んで歩いていた。
もう、そのように過ごせないと思うと、僕は大変淋しくなった。
これは僕の懺悔。
お題【 相合傘 】
とっておきの場所があると君は言って、君は山の険しい方へと、どんどん進んでいく。
僕が、何度止めても、止まらない君を、そのまま放っておくのも気が引けた僕は、君についていくことにした。
君の後に続いてから、少し経った頃、急に視界が開けた。
目の前に広がったのは、街だった。
上から見下ろす街は綺麗に色鮮やかで、人々の生活が垣間見える。
君は、これに見惚れている僕に向かって、『君にこれを見せたかった』とムカつくほどの笑顔で言った。
僕は、それに返事はせず、街にまた視線を戻した。
そうすると、ズルっと何かが滑り落ちるような音がした。
音の方へ向くと、そこには崖から滑り落ちる君がいた。
すぐに手を君に伸ばしたが、遅かった。
君が小さく遠くなっていく。
手が届かなかった時の、君の絶望顔が頭から離れない。
背筋が凍る。冷や汗が止まらなくて、とても怖い。
ここまで、すごく登ってきたから、落ちたら死んでしまうだろう。
僕はただ、落ちていく君を見ていることしか出来なかった。
君が、落ちた瞬間、君の体から血が広がっていくのが見えた。
幸い、下からここまで遠かったので、落ちる時の生々しい音は聞こえないで済んだ。
それを見た僕は急いで、山を下った。
転んでも、すぐに立ち上がり走った。
下から、救急車の音が聞こえた。
誰かが通報したのだろう。
もしかしたら、死んでないかもしれない。一命を取り留めるかもしれない。
そんな希望を抱いて、山を下った。
しかし、その希望は、直ぐに打ち砕かれる事となる。
両親から、君が病院で息を引き取ったことを知った。
何故、あの時、自分は止めなかったのかと、罪悪感で胸がいっぱいになる。 だけど、涙は出なかった。まるで心にポッカリ穴があいたみたいだった。
──────────
雨の日の事、君の葬式が開かれた。
君の葬式が終わった。なんだか、君が死んだことが今でも信じられない。
葬式が終わってから、僕は君が最後に笑った場所に向かった。
君と見ない街は、酷くぼやけていた。
僕は、急に君がいない事を寂しく思って、君に会いたくなって、崖から飛び降りた。
お題【 街 】
なんか、話がお題からずれていってる気がする(´・ω・`)
長々と書いてしまい失礼致しました。