夢と現実
夢を叶えた者はこう言う。
「夢を見ろ」
夢とは違う結果になった者はこう言う。
「現実を見ろ」
両者は両極端でありながら、いつも背中合わせだ。
「夢現つ」
そういう言葉があるように、時に夢と現実の狭間は曖昧になるのだ。
夢を追う者たちが輝かしい?現実を見る者が正しい?
そんなもの、どちらの人生が良いなんて、優劣をつける事はきっと誰にも出来ない。
それぞれに良い瞬間があり、悪い瞬間がある。
それぞれでしか感じられない幸せがあり、苦労がある。
その人生に幕を下ろす時、どちらが良かったなんてものはその人にしか分からない。所詮人生なんて結果論だ。
ましてや、他人がそれを決めるなんて以ての外だ。
先人達の言葉を重んじる事は時として必要だが、忘れてはならないのは、決めつけるような言葉に惑わされてはいけないと言う事だ。
夢を見ろ、現実を見ろ。
これは他人に指図されるべき事ではない。
自分が行きたい世界で生きればいい。
辛く険しい道だろうが、寂しく孤独な道だろうが、その瞼を閉じる時に「楽しかった」と思う事が出来るならそれでいい。
他人の物差しで採寸して作られた色眼鏡なんかに、怯えなくていい。
自分は自分なのだから。
どうすればいいの?
毎年恒例のあれ
毎年やってるあれ
毎年の事なのに未だに理解できないあれ
というか毎年理解する気がないあれ…
年末調整、どうすればいいのーー😭
また会いましょう
もうその姿のあなたとは会えないけど、いつかその命に火が灯ったなら、きっと、きっと、また会いましょう。
眠りにつく前に
「なぁ、お前が眠りについてしまう前に…言っておきたい事があるんだ。だから、まだ眠るなよ…」
「…」
「なぁって。」
「…」
「頼むからっ…、目を開けてくれよ」
「…あのさ、俺寝てんの。眠りについてんの。今日の合宿の鬼ハードメニューで死ぬほど疲れてんの!寝かしてくんない!?」
「このままなんて許さないぞ!」
「許して!?あと死んでない!」
「お前はいつもそうだよな、健人…どうして…お前がっ…」
「何が?あと大事なことだから2回言うね?よく聞けよ?俺は、死んでない。」
「健人とはもう長い付き合いだったよな。」
「続けんなよ。もうお前どんなメンタルしてんの?てか話し聞けよ。」
「俺が困ってる時、お前はいつも助けてくれたよな。」
「………もういいよ。付き合えばいいんだろ。あぁそうだな。洸太とは幼馴染だし、横で泣かれるのうざいしから。」
「…。俺が大事なところでミスって負けちまった大会の後、お前だけが励ましてくれて…俺…嬉しかったんだ…。俺!あの時の事一生忘れねぇからぁっ!!」
「ねぇ声でかいって!」
「だからさ…、あん時みたいに、励ましてくれよ。なぁ、もう一度俺の背中押してくれよっ、ぅ…」
「泣くなあ?意味のわからん涙を流すな?」
「ぅ、…っ、」
「言う事無くなったからって、泣いて誤魔化してるのバレバレなんだよ。」
「チッ」
「それは俺の分の舌打ちだ、返せ。」
「んだよ、ノリ悪いなぁ健人ー。」
「あのさ、今何時だと思ってんの?夜中の2時だぞ?一体何の用だよ!」
「それは」
「それは?ぐっすり寝てる俺を起こす程だから、さぞ重大で緊急な用事なんだろうな?!」
「トイレついて来て」
「はい?」
「だから、トイレ、ついて来てっ☆」
「…それは…重大かつ緊急だな…?」
「…☆」
「………ちなみに、お前に男子高校生としてのプライドは」
「ない☆」
「………ぁ、うん、なんかごめん。…行こっか。」
「あざ〜!」
「……俺、お前が総理大臣になればいいと思うよ…」
「?」
理想郷
・✴︎⭐︎深夜テンションの意味不明な思考回路です⭐︎✴︎・
※もはや宇宙です。
この私たちが存在する世界は、果たして人間が築き上げてきたものなのだろうか。
いや、築き上げてきたという事実に間違いはないだろう。
しかし、なぜ人々は理想を追い求め、進化を続けるのだろうか。なぜ、その進化こそが皆が求めるものだと信じて疑わないのだろうか。
例えば、スマートフォン。年々進化を続けるこの道具は、最新版が出るたびに多くの人が「新しい機能が増えて便利になった」と言う。そして何千何万という人々がその機能を「便利だ」と感じて使用している。
一部の人が「これがあったら便利だろう!」と思い追加されたコンテンツを、ほぼ皆が「これは便利だ」と感じる。
確かに同じ地球上で生活する者たちであるから、不便に感じる部分は同じなのかもしれない。
だが、思考を少し変え、この世界が誰かに造られたもの、だとしよう。
ゲームの設定のように、一律に人間とは常に利便性を求め進化を続ける生き物、と設定されているとしたら?
皆が不便に思う事、また便利に思う事、は共通するのではないだろうか。
人間の行動が全て「そういう設定」だとしたら、世界の歴史が繰り返されている事にも、私は納得がいくと思う。
何年かに一度、歴史を動かす設定を持った人物を誕生させ、同じように歴史を繰り返させる。
まだ都市伝説の範疇を出ないが、今の文明よりもはるか昔に一度高度な文明が存在し、消滅して今の文明がまた出来たのではないか。人類はそれを繰り返している。という説もある。
これは、人類が設定されたものなのであれば、十分考えられる事である。
この世界は誰かが作り出した、誰かの理想郷。その中で生きる我々は、誰かの理想の生き物。
しかし、あくまでも設定。ゲームにバグは付き物だ。あまりにも高度になりすぎた文明は、バグを起こし、自分たちの意思で動き始めようとする。誰かの理想は途端にそうじゃなくなる。
だから、その度にリセットされる。
ではその誰かとは誰なのか。
これは神のみぞ知る…もはやこの世界を創り上げているのだから、それは神なのだろう。
面白い、美味しい、楽しい、悲しい、つらい、幸せ、そんな感情さえも誰かの思うまま、私が今こうして話を作り上げているのも、誰かの思うまま。
だとしたら、理想郷とは、幻想的で猟奇的でそして案外つまらないものなのかもしれない。