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理想郷



・✴︎⭐︎深夜テンションの意味不明な思考回路です⭐︎✴︎・

※もはや宇宙です。




この私たちが存在する世界は、果たして人間が築き上げてきたものなのだろうか。
いや、築き上げてきたという事実に間違いはないだろう。
しかし、なぜ人々は理想を追い求め、進化を続けるのだろうか。なぜ、その進化こそが皆が求めるものだと信じて疑わないのだろうか。

例えば、スマートフォン。年々進化を続けるこの道具は、最新版が出るたびに多くの人が「新しい機能が増えて便利になった」と言う。そして何千何万という人々がその機能を「便利だ」と感じて使用している。
一部の人が「これがあったら便利だろう!」と思い追加されたコンテンツを、ほぼ皆が「これは便利だ」と感じる。
確かに同じ地球上で生活する者たちであるから、不便に感じる部分は同じなのかもしれない。

だが、思考を少し変え、この世界が誰かに造られたもの、だとしよう。
ゲームの設定のように、一律に人間とは常に利便性を求め進化を続ける生き物、と設定されているとしたら?
皆が不便に思う事、また便利に思う事、は共通するのではないだろうか。

人間の行動が全て「そういう設定」だとしたら、世界の歴史が繰り返されている事にも、私は納得がいくと思う。
何年かに一度、歴史を動かす設定を持った人物を誕生させ、同じように歴史を繰り返させる。
まだ都市伝説の範疇を出ないが、今の文明よりもはるか昔に一度高度な文明が存在し、消滅して今の文明がまた出来たのではないか。人類はそれを繰り返している。という説もある。
これは、人類が設定されたものなのであれば、十分考えられる事である。

この世界は誰かが作り出した、誰かの理想郷。その中で生きる我々は、誰かの理想の生き物。
しかし、あくまでも設定。ゲームにバグは付き物だ。あまりにも高度になりすぎた文明は、バグを起こし、自分たちの意思で動き始めようとする。誰かの理想は途端にそうじゃなくなる。
だから、その度にリセットされる。

ではその誰かとは誰なのか。
これは神のみぞ知る…もはやこの世界を創り上げているのだから、それは神なのだろう。


面白い、美味しい、楽しい、悲しい、つらい、幸せ、そんな感情さえも誰かの思うまま、私が今こうして話を作り上げているのも、誰かの思うまま。
だとしたら、理想郷とは、幻想的で猟奇的でそして案外つまらないものなのかもしれない。



10/31/2024, 8:01:44 PM