「お前マジでスーパージャスティスアルティメットスターよな」
「なんて??」
2025.10.31.「光と影」
「自分がおってくれてよかったわ」
「え、そんなん思うてくれてたん?うれしいわあ」
「うそや」
「もっぺん言うてみ」
「どうしたんそないに怒ってもうて」
「自分がホラ吹いたからやろ」
「ホラ吹くとかいつの時代やねん」
「ほななんて言うん?」
「なんて言うと思う?」
「ユダ」
「それ裏切りな」
「細かー」
まあそうなんかもしれんな。
俺ら2人とも腐った泥沼に浸かってきたようなモンやからあながちホラ吹きは間違いやあらへん。
一度たりとも本心で語り合うたこと無いし、俺らはずっと、ずーっと嘘ばっかで生きとる。
意味も無いんに肩組んで、「俺らん心は一生あっついで」とか友情めかした言葉で笑った顔を貼り付けて、冷たい雨ん中一応持って来とった傘手放して踊るような人間に見えとるらしいし。
笑顔って便利よな。
人がアホなこと抜かしたり不幸になったりして、おもろいとか嬉しいとかもあらへんのに、やるだけで「普通」になれる。
……口角が上がっとるからって、必ずしも笑うとるわけやないのにな。
そうやって嘘で塗り固められて、いつしかそれが「俺」になった。
こいつもそうやし、目の前の自分もそやと思うけど……。
しんどいこととか辛いこととかめっちゃあると思うで?もちろんそら、俺ら人間やし。ロボちゃうねん。
それで考えたことがあるんやけどな。
やっぱ嘘付くと楽やけど、いつも楽ってわけやないよなぁ。
2025.10.28.「消えない焔」
ねーえーハズビンホテル2期楽しみすぎるんですけどォォォォ(一般通過オタク)!!
「お前が鴉なら、俺は鳩だな」
『何言ってねん、急に』
「いやさ、俺は馬鹿だなぁって思って」
『ああ、バレー馬鹿ってこと?』
「部活の話じゃねぇよ」
「……まあそうかもな」
「バレーばっか優先し過ぎて、まともに勉強できてねぇ」
「もう、10月も終わっちまうのによ」
『……よし』
『今からスマホやめよう』
「え?」
『あと勉強中にBGMかけんな』
「アッハイ」
『俺は部活馬鹿なお前も好きやけど、そんなお前に夢の一つくらい叶えさせんといかんからね』
「お前……」
『明日ちゃんと勉強しろよ』
『俺も手伝ったるから』
「……」
「……おう」
鴉は窓の外で楽しげに鳴いていた。
2025.10.26.「揺れる羽根」
勉強しなくちゃ……寝なくちゃ……。
応援を……応援をください……。あきらめたらそこで試合終了なんですよ……。
というのは一旦置いといて、関西弁が好きです。
結局毎日、いくつもの箱を開けている。
隣のクラスの本堂に会いに行く時。岸先生に質問しに行く時。隣の家の人とすれ違う時。大親友と呼んでいるなーちゃんと話す時。人として終わってるチヤ君に揶揄われた時。
毎日いつもいつでも完璧に演じ切る。
気前が良くてとにかく面白い女、敬語で慕ってくれるしっかり者な生徒、爽やかな隣人、誰にもバレたことのない優しさの塊人間、ぱっと突き放すような冷徹なクラスメイト。
間違ったことも言うし、失敗だってする。
全部演じてる。
心の中では「ああ、傷付くんだろうな」と思っていても、そういう不完全さは時に完璧というのだ。
「やっぱこいつ嫌いだわ」と思われていても仕方ない。そういう人間らしさを上回る素敵なものがあるんだからしょうがない。これ、結局は許せちゃうからな。
『私』がいないとどうせ楽しく無いんでしょう。
不完全は完璧。
完全では無くとも、完璧はそれを許してくれる。
開いた箱に明日の『私』を詰め込んで、深夜1時、布団に潜り込む。
そしてスマホを開いて。
多分寝たのは朝の3時。
2025.10.25.「秘密の箱」
仮面よりも深い、心すらも入れ替えようとするのに適した箱。
誰しも裏があるのは仕方ない。それで傷付くのも仕方ない。
人間を美化し過ぎちゃ人生生きづらいぜ。
結局のところ、人間の嫌なところも含めて愛すしか無い。
愛そうとするとかえって疲れるから、ちゃんと愛おしいと思うようにな。
それで辛くなった時は思いっきりここに書き残そっ。
ね。
手を伸ばしてみた。
届かなかった。
もう終わりにしようかな。
諦めた方がいいかな。
ああ嫌だな。
どうしたらいいんだろうな。
2025.10.19.「光と霧の狭間で」
ちなみに落ちたシャーペンを拾う話です(小声)。