汚水藻野

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9/9/2025, 4:27:09 PM


僕は君が嫌いなのさ。

誰にでも優しくて平等で。でもそれは僕にとったら全然優しくなんかないし、不平等だ。

僕にだけ心を許せばいい。

君は、生きれば生きるだけ辛くなるだけだろ?
大した対価が貰えるわけでもないのに、なぜそんなことをするんだい。どうだっていいじゃないか。その男も、あの女も。

という相談を前に誰かにしたとき、

「君は彼を美化しすぎだよ」

と言われた。
この相談相手が君であれば、

「人に優しくすることに理由は不要だよ」

と言うだろう。


まるで神だよ。君は。



2052.9.10.「フィルター」

フィルターかかりまくり主人公誕生して草。
勉強の応援をください(切実)。

9/8/2025, 4:34:53 PM


……どうした?早くやれよ。

はあ?無理?お前それ俺のしたこと分かってて言ってんのか?
馬鹿だな〜、馬鹿だよお前は。


頼むから早くやってくれ。

時間がないんだよ。



同じ時間に死ななきゃ、あいつにまた逢えないからさ。
安心しろよ。あいつにもお前のこと話しとくから。

そんな渋るなよな。
俺は、「死ぬ前にこれだけ伝えておく……」って言って10分くらい経っても死なないタフ野郎じゃないんだからよ。


……。




仲間になれなくて、ごめんなぁ、……。




……お前のこと、大好きだったぜ。

じゃあな、また次の世界で。



2025.9.8.「仲間になれなくて」

早く殺れよ。

9/7/2025, 3:56:30 PM


君は本当に儚い存在だねぇ。


ちょっと捻ったら死んじゃうくらい弱っちいのに、ぼくのような奴にも笑いかけてくれる。

なあ、君はなぜそんなに優しいんだい?

どうして?


ぼくは何もできない。
君と笑うことも、泣くことも、怒ることもできない。
話せない。触れない。


それってめちゃくちゃしんどいんだよねぇ。


君のことが大事だから頑張ってるのに、どうしたって無理なんだ。
だからずっとぼくの心は雨が降る冬みたいに寒い。
君に温めてもらいたいよ。




そして、今日も君を、神社の鳥居の天辺から見守るんだ。



2025.9.7.「雨と君」

冷たいんじゃなく寒い。
あたためて。

9/6/2025, 4:21:47 PM


「あ、あのさ、」

勇気を振り絞って言った誘い文句。
自分でも思った以上に緊張していた。

人生で一番、怖かった。

断られたら、拒否されたら、そう思うと胸が痛くて、すぐに壊れそうで。
それでも「君は断らない」と思った。
だって君は優しい。こんな僕にも良くしてくれる。

だから、今日こそはちゃんと。

自分の口で自分の言いたいことを言わなければ。
臆するな。さあ言え。言え。


「僕、実はさ……!」

「うん」




「殺し屋なんだよね」

「………えっ、」








「過去一怖かったよ、お前がひどく残念な死に方をしちまうんじゃねぇかってなァ」

「断れないイエスマンは時に誰かの心を抉るんだぜ」

「へへ……もう死んでっから聞こえねぇよな」

「ああでも、一番最後まで機能してる五感って、耳なんだっけかァ?」


「お前のこと殺してくれって頼んだ奴は、泣いてたぜ」

「それでお前と同じ血を流す者が自害した」


「『あんな子を産んでごめんなさい』ってなァ」



2025.9.6.「誰もいない教室」

マジでね、学生とかやってらんねぇっすよ。

9/5/2025, 5:36:05 PM



 青色が大嫌いだ。



 私から私の大切なものを奪っていったのは青色だった。

 私には家族しかいなかったのに。


 信号が青かったせいで、家族は轢かれて死んだ。
 信号を見ても余裕をこいて走っていた車がぶつかったのだ。
 私には母と父、そして姉がいた。

 みんな優しかった。ちゃんと私のことを叱ってくれた。私のために泣いてくれた。笑ってくれた。
 どれもこれも、信号のせいだ。
 赤いままにしておけば家族が轢かれることもなかった。
 あの車もぶつかってくることはなかったはずだ。



 「青色は進め」

 「赤色は止まれ」



 青色は、家族を失った私に「前を向いて歩け」と言ってくるみたいで苦しかった。

 私には無理だよ。


 むりなんだよ。



2025.9.5.「信号」



ということで免許を持っているすべての皆様!!!
(+歩行者・自転車・三輪車の皆様!!(?))

信号はちゃんと守りましょうね!!!!

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