汚水藻野

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9/6/2024, 10:32:07 PM

 「ねー今何時?」
 「7時32分」
 「え、うっそ!?やばいやばい!飯食ってねー!」
 「はあ……」

 「何時じゃ」
 「7時32分」
 「飯なしにしよかな今日!!」
 「……」

 「なん」
 「7時32分」
 「あかーん」
 「……………」

 いつもこいつは時間を聞いてくる。
 なぜかといえば俺は時間が正確に分かるから。変な能力だ、と思っていた。
 でもこいつに会ってからは、あってもいいと思っている自分に気づいた。

 嘘の時間を伝えてしまうくらいには。

 こいつは時計をつけない。俺が時間を知っているからだ。
 でも嘘をついて、本当は8時前なのに、まだ一緒にいたいと
もっと長くいたいと思って言ってしまう。
 俺にとっての7時32分は特別なものだった。
 ごめん、嘘の時間を伝えてしまって。
 過去に戻れたら、もっと長くいられるのに。

#2024.9.7.「時を告げる」
 告げます。
 

9/4/2024, 1:59:47 PM

 足がすくんで、もうどうしようもないなと思う時。
 そんな時、自分は大丈夫だって笑えるやつがいる。
 そんなやつが、世界で強いやつなんだ。

 限界の少し先まで、手が伸ばせるのであれば。
 救いようのない人間にも伸ばせるくらいの余裕があれば。
 世界はもう少し変わっていたのだろうか。
 私の手で、変えられていたのだろうか。

 ……いや、こんな事を考えるくらいなら、今すぐ人の役に立て。思考より先に体よ動け。
 私の「人助け」はまだ終わっていない。
 やるべきことがたくさんある。

 まだ教えなくてはならない。
 まだ救けなければならない。
 まだ見守らなければいけない。

 誰かの役に立つ。

 それは気象を揺るがすほどの大きな力じゃなくてもいい。
 力が無くても、私の心に揺らめく小さな灯火は、まだ消え切ってなどいない。
 それならそれで十分さ。

#2024.9.5.「きらめき」「心の灯火」

 平和の象徴。
 マジでこの師弟関係…。

9/1/2024, 1:59:38 PM

 この前我らが主将から珍しくLINE来てたんだけどさ
金髪の方:え
金髪の方:まじで?嘘やないよな
         俺が嘘つく奴に見えるってわけ?
金髪の方:おん
    お前の片割れに「お前の片割れがプリン食べたの隠してるよ」って送ったよ
金髪の方:まじすんません許して
金髪の方:許せ
                    はいはい
 でそのLINEの内容がさ、「2年全員のテスト結果知っとるか?」だったんだけど
            ほんとのこと言っていい?
金髪の方:
金髪の方:やめろください
金髪の方:それか嘘でもええから高得点言っといて
                   バレるて

#2024.9.1.「開けないLINE」
 おいなりさんLINE

8/31/2024, 10:59:04 AM

 「完璧な人間なんかいない。」
 ってよく言うが、深いなと思う。よく考えられてるし、確かにそんな人今まで生きてきた中で一度も見たことがない。
 というか完璧な人間ってなんだろうな。
 運動ができる、勉強ができる、社交的で、友人が多くて、顔が良くて、性格も良い…とか?
 じゃあ完璧じゃない人間の例を挙げよう。
 俺が今まで関わってきた人たちで、「こいつおもしれぇな」と思った人間をピックアップしてみる。

 1.勉強できるし運動できるし顔も強い。
  →ただし言葉遣いが気になる。
 2.ギャグセンスが光っていて話が面白い。
  →ただしアホや天然が炸裂し学校問題になる。
 3.教養があって人を馬鹿にしたりしない聖人。
  →ただし友人が少なく運動もそこそこ。

 でも見る目を変えたらこうなる。

 1.言葉遣いが荒いのがこいつって感じ。
 2.ヤバい奴だけどいつも笑わせてくれる。
 3.細く深い友人関係でスポーツで遊んでも楽しい。

 見る目だてのは人それぞれだし、どんなにいい人でも必ず「ちょっと嫌だな」と思うところはある。
 誰しもが不完全な人間だが、誰かが思うその人の評価を詰めれば、完璧にも見えちまうんじゃねぇかな。
 俺は不完全なままでいたいけど。

 完璧なんか求めたって、かえって自分が辛くなるだけだし。

#2024.8.31.「不完全な僕」
 ちょっとsgr目線で考えてしまうな。pkmnの内容。
 主人公に嘘つかれて、勝負でボロ負けして、さらに自分の姉は最初は敵対していたのに意気投合して、しかも主人公はチャンピオンクラスの強さがあるし。
 こりゃあ確かにそうなるよなと思う。
 何が正解だったのかとか考えてもどの道が正解だったか決めるのはこちら側ではないから、あの道が正解だったと思う。
 ちゃんと友達になれたならそれでいいじゃないか。

8/31/2024, 7:31:11 AM

 まだ気に入ってんの?
 そんなキツい香水つけないでよ。
 息できねーわ。
 …笑いに来たってか。
 そうとしか思えないし。
 つーかいいなあ、その傘。
 「……笑いに来たんじゃない、俺は。
 慰めに来たんだよ。」
 はあ?
 あっは、急に何を言い出すかと思ったらそれ?
 やっぱ冷めるわーそれ。
 「俺は……間違ったことをしたと思わないし、他人から見れば俺は間違ったことをしたと思う。けどさ。
 お前はどう考えても、正しいことをした。」
 あーあーうるせー。
 そんな言葉求めてねんですわ。
 こんなのでも救けたいか?
 嘘だろ冗談じゃねー。
 救けてくれるってんならお前以外で頼むわ。
 そんくらい大嫌いだぜお前のこと。
 「そう言われてもおかしくないことをした。
 この傘を持つのはお前の方が相応しいのにな。」
 じゃあ早く傘くれよ。

#2024.8.31.「言葉はいらない、ただ・・・」「香水」

 ヒーローの偽善、ヴィランの偽善。

 汚水藻野の話。
 この前スーツ着てて超絶クールイケメンな高身長お兄さんがいたんですけど、香りすらも超絶クールイケメンな高身長お兄さんでびっくりしました。
 しかもそのお兄さんと遭遇したのがごく普通のショッピングモールでした。これがギャップか。
 多分あれ芸能人だったんじゃねーかな…ってくらい。顔が強すぎてすぐ逸らしちゃったの後悔。

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