汚水藻野

Open App
8/25/2024, 12:59:40 PM

 「本音だ。ーー。」
 今まで彼と本気で向き合ったことなんかなかった、と思う。
 そもそも僕たちの関係は「ただの幼馴染」、それに向こうだって僕を引き剥がしたかったんだ。
 「ただの幼馴染」じゃなく、「天才」と「凡人」という関係になりたかったんだ。
 天才肌で、なんでもできる彼だから。出来損ないで、木偶の坊みたいな僕が、彼と同じ土俵に立とうとすることを許せなかったんだ。
 すごい、だとか、かっこいい、だとか、散々言われる彼には、そんな綺麗な言葉の羅列なんかよりも僕が邪魔だったんだ。
 気味悪がってそうしたんだと思った。
 許せないからこうしたんだと思った。
 "僕"だったからああしたんだと思った。

 彼だって、そうだったんだ。

 何回だって挑んで、負けて、それでも懲りずにやって来る。そんな僕の存在が、彼にとっての自分の弱さを知るきっかけになっていた。

 初めて彼から向き合ってくれた。
 ああ、僕は、僕たちは、今までどうしてこんなことに時間をかけてしまったんだ。


 「今までごめん。」



 今までやってきた数々のことを懺悔する。
 気づいたらやるせねぇクソみてぇな気分になった。
 テメェにとっては一度きりだ。
 聞き逃すなよ。

#2024.8.25.「やるせない気持ち」「向かい合わせ」
 hrak幼馴染。爆発さんにブロッコリーがいて、ブロッコリーに爆発さんがいてよかったと思う。そして。
 平和の象徴がブロッコリーと出逢ってよかった。
 大好きだ!!僕は本誌が終わったことを認めない!!認めたくない!!!!

 最近夢で、汚水のまみーが「テメェいい加減にしろもう5時半やぞ」って言われたんですね、驚き。
 「ホァッ」って言いながら目が覚めたんですけど(ガチ)、汚水のまみーにそれを話したら「え?なにそれ誰が言ったの?」って言うんですよ。あん?だからまみーじゃん、って言っても「てか5時半起きって今日何があんの」って返されました。
 起きたのは7時半です。惜しいな。

8/23/2024, 1:55:34 PM

 海が見たかった。
 人を愛してみたかった。

 自分みたいな奴にも、心はあるの。

 そう…………


 たとえ、自分のように小さな蟻でもね!!

 毎日毎日、仲間が「今日も人間に踏まれそうになった」って死にかけながら帰ってくる顔を見ている自分は、『人間は恐ろしいもの』だと思っていた。
 本当にやめて欲しい。
 今やこの世界の支配者は人間みたいな風潮がある。
 まあ認めざるを得ない、だって彼らは彼ら同士で質の高い意思疎通ができるんだから。
 彼らは自分たち蟻とは話せないし、なんなら犬とか猫とかしか話せない…と思う。
 『心』は誰にでもあって、時に傷が付くけど、時に愛で埋まる。
 そんな心が、蟻にもある。

 「俺最近海?行ったんだけどよ、青すぎてよ」
 これは、最近自分の友達の犬から聞いた話だ。
 海という場所、その存在を知ったのはこの話がきっかけだった。青い色をする『海』。
 どんな景色なのだろうか、と好奇心が芽生えた。
 「じゃあ、今度自分も連れてってよ。背中に乗せてもらえれば、自分も行けるんじゃない?」
 「おぉ、確かにな。今は長い時間主人といれるからな、日は近いと思うぜ。絶対ぇ行こうな!」
 「約束だよ」

 「てなわけで今度犬とデートしに行くので、この家は君に任せるから」
 「ええ……」
 「聞こえてるけど」
 「何も言っておりません。私めにお任せください。
何も心配することはございませんので、どうぞ楽しんでお過ごしください」

 「ありがと。
 ………蟻だけに」

 「女王様それは」

#2024.8.23.「海へ」
 蟻(女王)と犬(ダチ)と蟻(部下)。創作。
 なんか適当に書き出したらこうなりました。
 女王様は「ですわ!」口調じゃないです。

8/22/2024, 2:00:06 PM

 表裏一体。
 この言葉って結構当たってると思う。
 表だけ良いツラでいても、どこかで裏の顔…ボロみてぇなもんが出る。
 たまにこの言葉を体現するヤツもいるけどな。

 でも"表"って"裏"だ。

 どう足掻いても、どうもがこうとも、やっぱりどうしても無理な場面はある。
 だったら最初から表裏一体で過ごせばいいじゃんと思う時もあった。
 でも実際は、多少演じないとやってらんねぇ。
 表は裏。
 切れそうで切れないこの強い繋がりって、一生自分と付き合っていくものだと思うんだよね。

#2024.8.22.「裏返し」

8/21/2024, 2:00:08 PM

 「一緒に好きに飛ぼうな」
 そう言った犯罪者。
 彼に翼なんて生えてはいないのに。
 気の良い奴で、お人好しで、仲間想いで。

 さいごの最期まで、彼は、彼の仲間を護ろうと涙を流して。
 一生懸命に叫んで。

 彼が決めた道だった。だから俺なんかの説得なんて聞き入れてはくれなかった。当然だと思った。
 選んだ道は悪だった。でも心そのものの本質には、それにあるのが小さな欠片だとしても、ヒーローだった。どこまでもやさしい奴だった。


 仲間の為に生きて、護って、死ぬことが、彼の歩んだ「幸せな人生」だった。

 鳥のように自由に飛べる俺だから。
 あなたとも、手を取って飛べたらな、って。

#2024.8.21.「鳥のように」
 hrak。

8/20/2024, 10:13:03 AM

 「そんな顔すんなよ笑 死にたくなっちまう」

 「やだよ、やだ、やだ…!まだ…あなたと…!」

 「ああそう、別れの言葉を言う前に……言いたいことがあったんだ」

 「………なに?早くして、」

 「はいはい。…実はさあ、うん、やっぱり…ずっと一緒にいたかったんだ」

 「っ、ねえ、」
 「早まるなよ。…もし、生まれ変わってまた出会えたら…その時は必ず、好きだったって伝えてやるよ」

 「………ぁ、ああ、ねえ…、ねえ…!」

 「じゃーな」

 炎の火は燃え盛って消えないまま、呑気で、平和な世界は進んでいた。
 さよならを言う前に、伝えたかった言葉があった。

 「     」

#2024.8.20.「さよならを言う前に」

 どっちが死ぬ側?

Next