リヒトリト

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12/9/2023, 3:59:10 AM

杖を手に入れても、進むことの苦しさは
進む程に増すばかり。
僅かな支えの杖さえも、折れやしないかと気が気でない。
杖に感謝もしてやれない。

捨てて這うのが優しさなのか。
私にはわからない。
どうすればよかった?

温かな手が差し伸べられると
信じるべきだったのか。

引き返せない。
立ち止まれもしない。
錯覚に等しい小さな光りを追いかけて
ただ進むのみだ。

このしぶとい命が尽きるまで
歩む他ない。

11/27/2023, 6:09:03 AM

何もなくていい。

頭が働かない間は
静かでいられる。

心も鈍麻して
痛みも忘れられる。

すべてどうでもいいって
消えていられる。

ずっと鈍いままでいたい。

11/25/2023, 2:33:13 PM

青空を思い出して。
心地良い風を感じている。
太陽の明度を覚えてる?

「これもまた過ぎる」
雲は形を変えて流れていく
もう二度と同じ形は流れない。

雲を抜けて降り注ぐ光りが
大丈夫だと言ってくれた。

この苦しみを咀嚼していくんだ。
いずれ誰かを救うから、それが私を救うから
心地良い青空を思い出して。
堪えるのも。

凪ぐ風を感じて
静かに、心地良さを思い出す。
感じているだけでいい。
思考は休息している。
私は大丈夫。

「紺碧の空も
相変わらず曇天の様相だ。
100,000ルクスの光りが
煢然たる日々を浮き彫りにするのみ。
これもまたクオリアだ。」

11/24/2023, 1:36:48 PM

ずっと、そこに悲しみがあって
明るさも楽観の欠片も何処にも無く、
私はただ悲しみに塗れている。

あなたの居ない世界。
これはただの孤独じゃない。
喪失と共にある。

太陽の日差しも、遠くで凪ぐ風も、
ふわふわと暖かい毛布に包まれている時でさえ、失い続けている。
無いまま、泣いて、失くして…。

幸せなフリも、楽しいフリも出来る。
無いんだと思い出しては、喪失から目を逸らした分だけ痛む。

世界でたった一人、ただ唯一、
最初で最後の愛しい人。

帰ってこない。返して。代えはない。
聞こえない。
もう一度、名前を呼んでくれたら。声が聞きたい。
思い出す度に得る孤独。
ずっと。
ずっと失い続ける。
孤独になりたい。
失うものの無い孤独に。

あなたの代わりなどありはしないのに、
代替に張り付く喪失の痛みが錯視する。
あなたとの穏やかな時間を、幸福感だけを味わっていたかった。永遠と。

あなたのいない世界がある。
私は異世界に来てしまった。

11/19/2023, 1:56:36 PM

遠かろうと、近かろうと、
君と二度と合うことがないなら
僕にとって死んだのと変わらない。

悲しくて、寂しくて、
会いたくても会えないから
それはもう死んだのと同じ。

ふと思い出して、懐かしさに浸って
君はどこかで元気にしているかなと思い馳せても
知る事が出来ないから、死人と同然。

だから辛くても、苦しくても、
君の幸せを願うよ。
今頃君がどうなっているかなんて
どの神を信じていようと分からないから。

きっと綺麗な場所で安らかに微笑んでるさ。
一人残された僕みたいに
少しも苦しまずに。
ずっと穏やかに。

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