好きな色…
いろいろと危ないことをする子どもだった。
ある時、竹やぶに行き、竹にのぼって遊んでいた。
太い竹が生えていて、どこまでのぼれるかやってみようと思った。
まだまだ登れそうな時、私の重さで竹がしなった。
私を乗せたままぐーーーんと。
頭の中に、マンガの忍者が空高く飛ばされて星になるイメージがよぎった。
飛ばされたら死ぬと思ってとっさに手を離した
落ちるその時、下を見てまたびっくり!
竹の切り株が無数に点在している!
忍者が竹のワナで串刺しになるイメージが!!
しかしもう手を離した私は、そのまま落ちるしかなかった。
竹の切り株の上にもろに。
竹は平らに切ってあったので、串刺しにはならなかった。
やれやれ。
あちこちすり傷はできたが自力で歩いて帰った。
親に怒られるので勝手に赤チンを塗っていた。
血が滲んでいて、その色がとても綺麗だと思った。
赤チンの色を見て思った。
「これ、赤じゃない。」
あなたがいたから…
銀河がゆっくり回るように
流れてゆくこの時間の川の中で
どうしてあなたに会えたのか
リリー(猫)へ
相合傘…
人生で一度だけ、黒板に相合傘を書かれたことがある。
どうしても意見がぶつかる人がいて、その人の名前と私の名前が並んでいた。
小学生の頃の話だ。
その人とは、ただの友達で、それ以上にはならなかった。
なつかしいなあ…
そういえば、高校卒業したあと、その人を含めた数人で、鯛の活き造りを食べた。
今ごろどうしているかなんて、お互い知るよしもなし。
私達は今も、チョークの線で隔てられたままだ。
落下…
子どもは、時として危険なことをする。
小学一年の春、家に二階が出来た。
窓から外を眺めて思った。
「飛べるかも」
それから試行錯誤が始まった。
美しく飛びたかった。
しかしアイテムも限られていたので、傘で飛ぶことにした。
近くの土手を飛んでみた。出来た。
少し高いブロック塀から飛んでみた。
傘は風圧を受け、心地よかった。
横風のない晴れた日がいいと思った。
決行の日は近づいていた。
そんなある日、二階で妹と追いかけっこをしていた時、
妹が部屋から出て階段を降りようとした。
私もすぐに追いかけた。
妹は慌てて踏みはずし、階段の一番上から一番下まで落ちた。
私は妹が落ちる背中を見ていた。
こういう時はいつもスローモーションなのだ。
妹は、木から滑空するムササビのように、とても美しく飛んだ。
妹は手の骨にヒビが入った。
結局私は、二階から飛ばなかった。
今でも、妹とあのときの階段の話をするときがある。
だが、私が二階から飛ぼうとしていたことは、誰も知らない。
未来…
人間は、失敗から多くを学ぶ (名無しの格言より)
今もどこかで戦争、
どこかで災害
どこかで核問題…
私達の、ずっと未来の子どもたちに
安心して暮らせる地球を残したい。
夜中に電気使ってるようじゃ、ワシもまだまだダメじゃい