好きな色…
いろいろと危ないことをする子どもだった。
ある時、竹やぶに行き、竹にのぼって遊んでいた。
太い竹が生えていて、どこまでのぼれるかやってみようと思った。
まだまだ登れそうな時、私の重さで竹がしなった。
私を乗せたままぐーーーんと。
頭の中に、マンガの忍者が空高く飛ばされて星になるイメージがよぎった。
飛ばされたら死ぬと思ってとっさに手を離した
落ちるその時、下を見てまたびっくり!
竹の切り株が無数に点在している!
忍者が竹のワナで串刺しになるイメージが!!
しかしもう手を離した私は、そのまま落ちるしかなかった。
竹の切り株の上にもろに。
竹は平らに切ってあったので、串刺しにはならなかった。
やれやれ。
あちこちすり傷はできたが自力で歩いて帰った。
親に怒られるので勝手に赤チンを塗っていた。
血が滲んでいて、その色がとても綺麗だと思った。
赤チンの色を見て思った。
「これ、赤じゃない。」
6/22/2024, 12:18:35 AM