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6/20/2025, 12:56:02 PM

誰にでも優しく接する君が好き。
でも、誰にでも優しく接する君が嫌い。

6/19/2025, 11:04:50 PM

雨の香り、涙の跡

最近よく雨が降る。そして私も最近よく泣く。
雨の日はいい。散歩している人も、外で遊ぶ子供達もいない。誰もいない薄暗い小さな公園で、雨に打たれながら涙を流す。酷い日は泣き崩れた時もあったけど、きっと誰も知らない。

雨が止み、私の涙が止む。
晴れる前に家へ帰る。雨の香りがなくなる前に。
あれほど泣いたのに涙の跡はない。
雨が涙も一緒に流してしまったから。

「遅かったね」と母が言う。
「ちょっと部活が長引いちゃった」
「今日暑かったでしょー、お疲れ」
「うん」
私は短い会話を交わして自分の部屋へ向かった。

優しくて大好きな家族、友達、部活仲間
きっと私の悩んでいる気持ちを話せば、寄り添ってくれる。
「そっか、辛かったね。大丈夫だよ。」って言ってくれる。
だけど、あの子は裏でこんな闇を抱えている。いつもこんな風に思っている。そんな印象だけは絶対に持って欲しくない。
変に気を使われ、私だけ丁寧に扱われる。
私はそれが大嫌いだった。
優しくしてくれる人達はそんな悪気はないのは分かっているし、私がそうさせてしまったのだから悪くない。
でも私は耐えられなかった。

それから、私はなんとしても自分の中にあるこの黒い闇を隠そうと思った。

6/18/2025, 12:25:37 PM

C組の山田くんとB組のあの子の糸が早く切れますように

6/15/2025, 10:23:07 AM

二人で買ったマグカップ。
お揃いにしたのに、このマグカップ置いていっちゃったね。
早く家に取りに帰ってきてね。
いつも片方だけが使われてて、もう片方のマグカップが可哀想なの。
何ヶ月も中身が空っぽで、マグカップも泣いてるよ。
前みたいに二人でであったかいココアを飲みたい。
また一緒に使える時はくるのかな。
ずっと待ってるから。

6/14/2025, 12:51:27 PM

もしも君が髪が短い女の子が好きだと言ったら
迷わずこの長い髪を切るわ

もしも君がいつも笑っている子が好きだと言ったら
どんなに嫌なことがあったとしても絶対に口角を下げないわ

もしも君が頭がいい子が好きだと言ったら
部活なんてすぐに辞めて、平日も休日も毎日図書館に通って勉強するわ


もしも。

もしも君が隣のクラスのみくちゃんが好きなら。
私がみくちゃんになってみせるわ。
サラサラのタッセルボブで、白く透き通った肌。
頭が良くて友達想いなみくちゃん。
先生からも評価が高くて男女共に人気者なみくちゃん。

…私とは真反対ね。

みくちゃんが友達と笑顔で話しながら廊下を歩く。
廊下でみくちゃんとすれ違うと、君はすぐ振り返ってあの子の後ろ姿を見ている。

「分かりやすいのよ。ほんと。」
帰り道、近所の公園のブランコで私は君のことを考える。7時なのにとても明るく、家にはまだ帰りたくないという気持ちになる。
「あ、口角上げなきゃ。笑顔笑顔」

みくちゃんはいつも笑顔だった。
辛くても我慢して、努力を欠かさなかった。
沢山の人と良好な人間関係を築いて、信頼を得た。
毎日毎日勉強を続け、成績上位を保ち続けた。

みくちゃんは私の親友だった。
だが、私の好きな人が親友の事を好きだということを知ってしまい、私はみくちゃんに話しかけなくなった。
みくちゃんは私に、くるみちゃん!と笑顔で話しかけてくれたのにそれを無視をした。

あの子の努力は私が1番知っているでしょ。
私はなんて酷い人間なんだろうと自分を責めた。
「冷静になれば分かったじゃない。」
私はみくちゃんにはなれなかった。

明日、みくちゃんに謝ろう。そして、好きな子が出来たことを話そう。
君には、私らしい私を見てもらえるように努力しよう。
私も、みくちゃんみたいな努力ができる人になりたいと思った。




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