鴣渡鵺

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3/30/2025, 10:03:13 AM

お題 春風とともに

ちょっと、そろそろ期限近いものが…
書くを休んで、描く方に専念します。

3日くらい多分休みます。

休み連絡にまでハートを押してくださっている方。
ありがとうございます。元気貰ってます。
今暫くお待ち下されば、幸いです。

3/29/2025, 2:28:37 PM

訪れた色彩溢れる中
君と再開する夢を見た
現実で繋ぐことすらできなかった手
繋いだ手から
確かに伝わる筈の体温は感じない
抱きしめた
逢いたかったと力を込めた

懐かしさと愛しさで溢れる




ここが夢で良かった





嗚呼 やっぱり
私は 君が好きなのだと



〈涙と共に目覚めた朝〉




(物語りじゃなくて詩になりました)
(お題 春爛漫 を書き上げました。楽しんで頂ければ幸いです。おやすみなさい。)

3/29/2025, 2:32:06 AM

お題 小さな幸せ

思ったよりも時間の取れない日々が続いている。
他、期限の迫ったものまで残っている。
そして、外せないゲームイベントも…
趣味があれば生きていける。
ただし、生きる為に必要なものをこなせばの話。

度々休み連絡で申し訳ないですが、引き続き後日執筆になります。
お題春爛漫も、現在執筆途中のものが上がっております…。
そちらも、今暫くお待ち頂ければ幸いです。

3/28/2025, 5:01:45 AM


見た目は確かに、美しい顔立ちをしていた。
でも…
まるで、そう。
歩いた先から花が咲き誇るような
そんな男だった。



『誰もが振り向いてしまうような、そんな人間になれたのなら、僕はやっと、君にー…』

「………君に…」
ありふれた言葉を打とうとした手は、ぴたりと固まるように止まった。
さっきまで、すらすらと浮かんできた文章たちが“気付いたら居なくなっている”ような、そんな感覚がする。
上手く言葉を紡ぐことが出来ない。
こんな時は、一旦書くのを止めるしかない。
時計を確認する。
まだ、午後1時半前だ。珍しくお昼時に止まった。
ならば、やる事はただ一つ。

「とりあえず、何か口に入れなきゃ…」

台所のある方を見る。
何があったかな………



…………食べるの、面倒くさいな………

向かおうとした足は踵を返し、机の近くに置いてある引き出しから、ラムネを取り出した。
取り敢えず、糖分だけでも取っとこう。
常備してある袋の中から、ひとつ取り出した。ピンク色のラムネだ。
口に入れてから、視界の端に見えていたピンク色に目をやる。
窓の外に、芽吹き始めた桜の花だ。
口の中は苺味なのに、視界は桜なんて…変な感じだ。
今の自分の心もそんな風に、何故だか考えても、上手く形にできない。
そもそも、向き合うべきなのだろうか。

進まない原稿用紙に目を落とす。
いつも自由気ままに書いている物ではないそれは、今抱えている原因の元凶からの依頼だ。
元凶を主役にした物語りを、作る事になってしまったのだ。




特に意識していなくても視界に入る(………まあ、それは、自分に限った話ではないだろうが)。
校内を歩いていれば、何処からともなく黄色い声が聞こえ、その元を辿れば、案の定少し明るめな色の頭に、端正な顔立ち。
あいつだ。
校内でアンケートを取れば、知らないなんて人は居ないであろうその人物。

最初は、その他大勢と同じ様に、傍観者でいた筈の自分は「頼もーっ!!!」と、ソレが声高らかに文芸部に入ってきたあの日から、傍観者では居られなくなった。

目が合えば遠くからでも声を掛けられ、付き纏われ、書いてくれと頼まれ続け、黄色い声の主達からの圧にも胃がキリキリし始めた頃だった。
『要件は基本メールで。校内で気安く声を掛けてくるな。直接話すなら、指定した場所にお前が来い。』
と言う条件を出して仕方なく書くことにした。
何が駄目だったのかと、不思議な顔をしながら承諾してくれた。
無自覚とは、恐ろしく罪だ。
その無垢な瞳を、呪う様に睨んだ。



これで校内での平和は戻ってきた。
だがしかし、書かなくてはならない。嫌でも。
自分の空想とはまた違う、あの煌びやかを背負った様な男を題材に…
しかも、演劇部で使う目的の台本だ。
適当に仕上げた物では、流石に他の方に申し訳ない。


2個目のラムネを口入れ、頬杖をつき、目を閉じる。
瞼の裏に、あいつの顔を思い浮かべ……
……………………………………ようとしなくても、自然ともう出てくる。
それぐらい見慣れる程、毎日の様に顔を合わせていた。
思い出すのは、笑顔ばかりだ。
……………他の表情を、ほぼ見ていないことに気付いた。


だから、書けないのでは、ない、か…………?








「…ーと言うことなので、原稿を進める為にも、致し方ないので学校に来ている日は、1日1回。直接顔を見て喋る時間を取ってもらいます」
「それは別に構わないが…い、致し方ないとは…」
「そのままの意味だが」
「そんなこと言われたの初めてだ…」
ガーンと言う効果音が似合いそうな顔だ。
これは初めて見る。ちゃんと観察しておこう。

それにしても、まじまじと至近距離で見るのは久方振りだ。

あの条件を出して以来、律儀に守っていてくれた。
偶然目が会う状況はあれど、ブリキ人形の様なぎこちない動きをしながらも、お互い赤の他人です。と言う様な距離を保っていた。

…こんな顔ですら、相変わらず花がちらつく。





「…………………………………………あの、だ、な……」
観察するのに夢中になっていたのか、気付けば、人一人通れるか通れないかくらいの距離で彼の顔を下から覗き見ていた。

「あ………。ごめん。距離を間違えた」
「い、いや。その…俺が…慣れていないせいで、ご迷惑を(?)」
「慣れてない?あんなに人に囲まれておいて何を…」

言いかけた言葉が止まる。
だって……………なんだ、その顔………
その、咲き乱れる様なそれはまるで



〈空想の何倍も鮮やかな〉













(お待たせ致しました。前回の話よりも、少し前の話にしてみました。…本当は、別の第三者目線にしようかと思ったのですが、お題的に 鮮やかさ を残した方が良いかと思いまして…。そして、これ以上続きを書くと、凄く長くなりそうなので、ほかお題消化の為にも、ここで切らせて頂きます。少しでも楽しんで頂ければ幸いです。)




3/27/2025, 6:40:54 AM

君の声はとても素晴らしい。

と言って欲しかった。
だが、現実で褒められるのは、いつも容姿容姿容姿。
人の第一印象が、目で見える物になるのは仕方ないにしても、だ。


「そう。まるで、君はあの春風のように美しいメロディーのような声だ…なんてのはどうだろう!」

「そうだね。“春”という点では、蓋を開けば春の嵐のような豪速球トークしか出来ないあんたには、ある意味ピッタリなんじゃないかな」

少し肌寒さを感じる風が吹く中、窓から差し込む午後の陽射しが、部室内を夏の様に感じさせていた。
だが、冷たい。心が痛い。
マイガラス●ィックハート…

「歌ってないで、コレ。出来たからチェック宜しく」

そこは、素敵な歌声ね。て褒めるところだろう!と言いたかったが、これ以上の無駄口は許さないと言わんばかりの圧に、春の陽気みたいな俺でも、冬の寒さを思い出し、大人しく原稿用紙のチェックを始めた。



相変わらず、綺麗な字の羅列は、溢れんばかりの才能を感じる作品だ。

「やはり、君の作品は素晴らしいな…演じれる俺は果報者だ……」
「言い過ぎ。褒め過ぎ。…良いから、最後まで読んで」

と言うと、頬に手を当てて肘を突き、こちらを見ていた顔を、くるりと窓の方に向けた。
どうやら、また余計なことを言ってしまった様だ。


これ以上機嫌を損ねてはいけないと、慌てて作品に目を通す。






それは、虹の麓へ辿り着く為の冒険だった。
だがしかし“自分達が普段目にしている虹”ではなく、何処にあるかも分からない“七色に彩られた光輝く橋”を探す物語。
その橋を見つける為に必要な7つのアイテムをまず探さなくては行けないのだが、それらを探す中で、麓にあるだろう宝よりも、それぞれの忘れかけていた大事な物に気付く。
そんな話だ。




「特に、最後のこの台詞
『失くしてしまったものは、もう戻らない。
けれども、僕は、あの麓にあるだろう物よりも…過去よりも!君の側に居たい。君があの日教えてくれた、七色に光り輝く様な、そんな未来に、僕も連れて行ってくれ!!』
これが…君みたいに上手く言葉にできないが、とても心にグッときた。こんな風に手を伸ばしてくれたなら、俺なら、抱き上げて一生離さないなぁ」

「…………………じゃあ、そうしてくれよ…」
「…?」
「ん…」


そう言った君の顔が、余りにも林檎の様に可愛らしくて…

嗚呼。そうだった。
なんでいつもいつも、こんなにも、君といると



〈まるで、心に虹が掛かるように〉



(お待たせしました。相も変わらず…いや、全部が全部じゃないのですが、今回も思い付くままに打ち込み始めたのですが…
七色=虹から遠ざける為に、七色の〜を書こうとしてたのですが……結局、虹を出してしまった。む、無念…)


(曲名(歌詞)そのまま出すのは駄目だろうと思ったので、一応●を入れました。ロック大好きです)

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