アオイ

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6/26/2023, 11:57:46 PM

君と最後に会った日
小学校の卒業式の日
君は小さなオルゴールをくれた

「言ってなくてごめん、私 引っ越すんだ」
今にも泣きそうな顔で言う君から貰ったオルゴール

僕の好きな黄色の箱に君の好きな白色のデザイン
小さな白い花がたくさん描かれていて可愛らしい

「これがあれば私のこと忘れないよね」
忘れるはずない、確かこんなことを言った気がする
君の言葉は全部覚えているのにね

「ありがとう、私も絶対忘れないから」
泣き笑いのような顔が今でも脳裏に焼き付いてる

「大きくなったら絶対、絶対に会おうね」
手を振って去っていく君を前に
僕は涙を堪えることしか出来なかった

【君と最後に会った日】

6/26/2023, 9:25:29 AM

とある庭に雪のような真っ白の花が咲いている

花は気分屋で世話をするお嬢さんを困らせてた

光が眩しい、風が強い、喉が渇いた、周りが煩い
と言いお嬢さんは
眩しくないよう屋根を作った
風が当たらないよう壁を作った
喉が渇かないよう毎日 何回も水をやった
周りに生えてる花を別の場所に移した

そうすると
暗すぎ、無風はやだ、水が多い、話し相手がいない
と我儘を言った
お嬢さんはそれでも花の世話を続けた

ある日お嬢さんは倒れてしまった
花は独りになった
花はいつも通り我儘を言い続けた
その言葉に応えるものは誰もいない

花は次第に何も話さなくなった
しばらくしてポツリと最後の我儘を言った

もう一度 会いたい



【繊細な花】

6/25/2023, 12:47:56 AM

あなたのことが好きです。
1年間だけ私と付き合ってください

…やっぱり1年って気になりますよね
ちゃんと説明します

まず あなたを好きになったのは入学式の時です。

校舎内で迷子になり先輩方の階まで行っちゃった時
素っ気ないけど教えてくれましたね
周りが見て見ぬふりでもあなたは助けてくれました
そんな優しいあなたが以前からずっと好きでした。

そして 1年間の理由は、病気です。

私 今はまだ元気ですが あと1年しか生きれません。
どうしても治らないなら後悔したくないです。
こんな罪悪感につけ込む形でごめんなさい
でも 諦めたくない。1年後泣くのはイヤなんです。
お願いします。私と付き合ってください。

…やっぱり あなたは優しいですね

では、1年後のその時までよろしくお願いします!



【1年後】

6/24/2023, 9:42:43 AM

子供の頃は夢があった
フワフワとしてて叶うかどうかも分からない夢
だけど子供はその夢が叶うと信じて疑わなかった

時が過ぎ子供は大人になった
その子供の夢は現実となった



【子供の頃】

6/22/2023, 11:47:28 PM

何の変哲もない僕の日常

朝起きて 着替えて ご飯食べて カバン持って
いつも通り朝の準備を終えた僕は
「いってきまーす」
誰もいない部屋に言って、ドアを開けた

緑色の宇宙人が立ってた

は?

〔]>?’”★\>◆▽#;;〕
「いや怖い怖い分からん 宇宙人とか無理なんで!」

思いっきりドアを閉めた
なんだ今のは?え、宇宙人?なんでこんなとこに?
コンコンとノックが響く
恐る恐るドアスコープを除くと

緑髪の美少女が立ってた
思いっきりドアを開けた

「なんで!?君 絶対さっきの宇宙人でしょ!」
〔宇宙人が無理らしいから人間になったよ〕

人間、なれるんだ…ちょっとゾワッとした
「だからってなんでここに?」
〔この家に住みたいの、元の家 追い出されたから〕
「追い出された?前の家?」
〔うん、あのドアの人〕

アパートの横のドアを指さした

「お隣さんかよ!」
〔今度 引っ越すけど、次の所はペット禁止なの〕
「宇宙人まさかのペット扱いなの!」
〔だから家に住まわせて〕

ペコッと頭を下げた 悪い子ではないと思うけど…

〔行くとこなくて大変なの、お願い〕

目をウルウルさせてる
見た目は本当に美少女なんだよな
でも宇宙人か…どうしよう

僕は

────────────────────

結局 僕はあの宇宙人を家に住まわせることにした

朝起きて 着替えて ご飯食べて カバン持って
いつも通り朝の準備を終えた僕は
「いってきまーす」
ミドリがいる部屋に向かって言って、ドアを開けた
〔行ってらっしゃい〕
と聞こえるのも今や日常の一つだ

これはちょっとだけ普通じゃない僕の日常



【日常】

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